re:ロングトーンの功罪について  #24095
投稿者: Bフラット (2004/10/13 00:11)

トランペットは耳で聞いて体で覚えていく楽器と思います。
体で覚えるということは脳神経が大脳皮質、小脳などでTp奏者に相応しい機能的な分化をしていくことであり、自然のリズムを無視して機能的分化はないと考えます。
大きくはサインカーブで、生きて活動している人間はその連続であるといえます。

ロングトーンは訳せば音の直線(まっすぐ・平坦・緊張・不安定)でサインカーブ(ゆるぎ・ゆとり・あそび・螺旋・旋律・バランス・安定)とは相対すると考えます。
躍動的筋(顎関節も)が固定されるように繰り返されたらストレスとなり、口輪筋・舌の運動などを支配する脳神経は狭い可動での機能、反射で覚えてしまうのではないでしょうか。
ゆえに声帯と違い後天的にしか獲得できないリードに対してロングトーンは必要ないと考えます。
スランプやバテのある奏者がロングトーン(緊張と強直のある)をまじめに練習している間は、疲れを知らない完璧なセットポイントを得ることはできないのではと思います。
逆に最高のセットポイントを体得した奏者にとってのロングトーン(ゆとりとあそびのある)は、音色に磨きをかけることにもなり、最小のエネルギーで最大の効果が得られるスタイルができていくと思います。