re:アドリブ  #24379
投稿者: 椎名 (2004/11/30 03:01)

転調についても、Um7−X7を理解することでわかるようになると思いますよ。
いつ転調しているのか、どう転調しているかわからなくて不安というご質問だったと理解していますが、たとえばF(inC)ブルースで

(以下inB♭)

|G7|C7|G7|G7|

|C7|C7|G7|E7|

|D7|D7|G7|D7|

というコード進行ですが、大きくみて、一段ごとにG−C−Dとなり、トニック−サブドミナント−ドミナントという、T7−W7−X7という形になっています。W7の代理コードでUm7に置き換えると、曲全体でUm7−X7−Tと、いわゆるツーファイブ進行になっていることになります。
そして、たとえば一段目の1小節ずつのコードをさらに展開すると

   1       2       3       4
|Dm7−G7|Gm7−C7|Dm7−G7|Dm7−G7|

となり、各小節ごとにUm7−X7の形になっています。
1小節目と3・4小節目はCのスケールになることはわかりますよね。
(Dm7−G7のUm7−X7はTがCだからCのスケールなわけです。)
普通にB♭トランペットでドレミファソラシドと♭も♯も使わずに吹けます。
2小節目はFのスケールなので、ファソラシ♭ドレミファ、シにだけ♭がつきます。
一段目で一度Fへ転調し、またCに戻っていることがわかります。

この際、なんで展開できるかとかは後回しにして、とりあえず○7という形を見つけたら、その○をXに置き換えてUm7−V7という形にできるということを念頭に、まずは上のような簡単なもの、ブルースなどで良いので、展開してみてください。
そしたら、いつ転調しているかがわかりますよね。
また、1小節ごとになんのスケールで吹けばいいかわかれば、実際に何度も繰り返し曲に合わせて吹いてみることで、コードが切り替わる部分を耳に覚えさせることができます。
特に、3度と7度めの音などを意識して使ってあげると、よりいっそうコード感が身につくかと思います。

そして、Um7−X7のフレーズの見本サンプルのようなものが、原朋直さんの公式サイトで手に入れることができますので(12種類アップされています)、そのうちのはじめの一種類だけでも12keyで覚えて、Um7−X7の部分で実際に使ってみてください。
これも、何度も繰り返しているうちに、Um7−X7のサウンドが身につき、ドミナントモーションが自然と覚えられると思います。

ボクもアドリブ駆け出しですが、こんな感じで普段練習しているので、参考になればと思います。