re:ピッコロトランペットって・・  #24683
投稿者: SHUN (2005/01/16 22:04)

バロックではお馴染みですが、難しい楽器ですよね、ピッコロは。
私はかれこれ30数年前、モーリスアンドレさんのピッコロの生音をフェスティバルホールで聞いて卒倒するほど感動しました。こんなに透明感が有って高貴で上品なラッパが有ったのかと・・。天上の音楽だと思いました。
早速楽器屋さんに行って吹かせていただきましたが、高校生には余りに難しいので歯牙にも掛かりませんでした。(勿論高価でしたので買える訳も無く・・)

そして数年前、アンドレアンリーさんのCDを聞き、またもや感動して、今度は本当に買っちゃいました。(それまで何度か借りて演奏会で使用した事は有るのですが)。又演奏会にも出かけて、アンリーさんにケースにサインもいただき、記念写真まで撮影していただきました。(笑)

今では、ヘンデルやバッハの曲で出番がある時(年に1回あるかどうか・・)に使いますが、最近面白い使い方を発見しました。
知り合いのプロトランペッターKさんがJAZZ+スカ+フュージョン(ちょっとジャンル不明な程の新鮮な)の小編成のLIVEで使っておられたのです。東京でご活躍の「渋さチビズ」というバンドですが、ラッパ1本でサックス3本、チューバ他10人のメンバーと対等に張り合うには見事な選択でした。本当に興奮する演奏でした。ピッコロじゃ無かったら、あの大音量(勿論屋根が飛ぶほどの音量の電気増幅付きで)でffffで吹きまくり弾きまくるメンバーとは張り合えないと思います。

話は長くなりましたが、ピッコロはその存在価値を、バロックだけじゃなく色んな分野で確立しています。新しいアプローチも多いです。又ポピュラーではビートルズや井上陽水さんも楽曲の中でピッコロトランペット演奏のアレンジをしていますよね。(バロック風なフレーズですが)
ピッコロでしか出来ない音楽が確かに有り、今後も色んなアプローチで息長く生き残ると思われるます。又演奏困難なラッパという特権地位で末永く君臨するかも知れませんね。(笑)