re:舌の位置  #24957
投稿者: hanako (2005/03/03 11:11)

やこさんはじめまして
 楽器を吹くときの舌の位置ってすっごく感覚的な部分だと思うけれど、
たいへん重要なところだと思います。
 ふだんの舌の位置はあまり考えたことがありませんが、ふつうの位置というのは「みそ汁を冷ますとき」の位置だと聞いたことがあります。
 低音から高音に上がっていくときの舌の形は言葉ではなかなか表しにくいですが、「オ〜ア〜エ〜イ」って発音するときの舌の位置に近いモノがあると思います。
 わかりにくければ口笛を吹くときに、音を変えると舌も位置が変わりますよね。そんな形をイメージされたらわかりやすいと思います。けど舌の先はタンギングがしやすいようにしておいて、変えるのは主に奥の方のような気がします。間違えないでもらいたいのは、音を変えるのは口の中の舌の位置が主でなくて、口の中の容積を変えることに意味があって、どうして舌の位置を変えるかというのは、息の量や息の出て行くスピード、流れを変えるためにあくまでも補助的に使っていると理解した方がいいのではないでしょうか。
 楽器を吹いている方の中には、舌の位置など意識していない上手な方や、意識してはダメだよって言ってくださる方もいらっしゃいます。
 舌よりも大切な部分、もっと意識をするところがありますよっていう方もいます。私もそれだけではないと思います。きれいな音色無理のない響いた音が優先ですね。
 注意しなければならないのは、舌を意識するあまり、舌に力が入ってのどや唇まで固くなってしまうことです。
 口の中は息の圧力と量・流れをうまく取り合っているので、口の中を無理に変えて、あまり固くしたりしてしまうと息の微妙なコントロールができなくなります。それと、音色も舌に頼ってしまうと音が細くなったり音程が不安定になったり、高い音が苦しい感じになるので、私は、練習の中で、わざと舌を使わない練習もたまにやっています。
 息の流れも舌ものどもリラックスした上で、できればあまり意識せずに、自然に舌が動いているようになればベストだと思います。
 リップスラーや音階、音の跳躍の時にうまくできない場合は、舌を少し意識して補助的に使ってあげるとすごくやりやすくなります。それと、音程を少しだけ調整するときなどにも私は使うときがあります。なれてくるとこんなモノかってきっと思いますよ。