参考になれば幸いです  #25164
投稿者: サイトウ (2005/04/13 23:08)

私の脱粘膜奏法のきっかけになった練習方法をご紹介します。
少し唇を巻いて少し横に引いた状態で,唇に薄く隙間を空け横に幅のある薄い板のような息を吹きだし,そこに楽器をつけたマウスピースをゆるく当てる。唇はノンプレスでマウスピースをグリップする為,ドライリップにする。また唇は閉じるだけで一切力を入れない。唇を振動させようとするのではなく,勝手に鳴り出すのを待つ感じ。特定の音を鳴らしにいこうという意識を捨てて出てくる音に任せる感じ。ブツブツ,ビチビチ音もOK。とにかく甲高い音を探す。そうすると,私の場合上のFかA♭,時にはハイB♭が鳴りました。音質はやせたペラペラの音。でも,全然力を入れずに高い音が鳴るのが面白くて,その発音が出来たら倍音を上に上がっていきました。すると,しばらくやっていくうちに,ハイF,ダブルハイB♭が蚊の鳴くような音ですが鳴らせるようになりました。最初のうちは,何故か1日の最初の吹き始めの数分しかこの発音は出来ませんでしたが,毎日面白がってやるうちに息の回し方や唇の力の抜き方が分ってきて,いつでも鳴らせるようになり,音もしっかりしてきました。今では唇を巻き込んだり横に突っ張ったりしないでもこの発音ができるようになりました。中・低音もこのアンブシャでよく響くようになりました。
どうでしょう。もしこの説明を理解できれば,皆さんも一度やってみてください。何か新しい発見があるかもしれませんよ。