re:酸欠  #25283
投稿者: Don Cherry (2005/05/06 12:16)

力いっぱい吹いて頭がくらっとするのは正常な生理的現象です。そのときにさらに大きなブレスをするのは逆効果です。めきめきさんのおっしゃるとおり、そのうち慣れます。

もし医学的な理由を知りたいのであれば、以下を参照してください。

胸の中には主に心臓と肺があるのは知ってますよね?肺の圧力を上げると、逃げ場を失った圧力は心臓を圧迫し、心臓の拡張を阻害します。心臓は血液を全身に送るポンプの役割を持っているので、その働きが阻害されると一時的に脳の血流も障害されます。その結果、酸素や栄養などの供給を断たれた脳の機能が低下し、くらっとするのです。ずっと正座していると足の感覚がなくなるのと同じようなものです。だから、大きいブレスをすればするほど腹筋群や横隔膜、肋間筋などが伸展して圧力も上がりやすくなり、くらっとしやすくなります。

また、別の意味でブレスの回数を増やしすぎるのも危険です。よく吹奏楽などで楽器を用いずブレスだけの練習をしていますが、そのときもくらっとするのを感じると思います。あれは過換気症候群という疾患と同じ状態になっています。

呼吸数を増やすということは血液中のCO2(二酸化炭素)を呼気中にたくさん排泄することを意味します。その結果、血液中のCO2濃度が下がり、血液のpHが上がり、全身の機能(特に脳)に一時的に影響を与えます。ミニーさんは高校生ということで、勉強のために(?)下に化学式も載せておきます。CO2が減ると平衡が左に傾き、結果として血液中のH+(水素イオン)が奪われていきます。

CO2+H2O ⇔ H2CO3 ⇔ HCO3-+H+ ⇔ CO3--+2H+

長文失礼しましたm(__)m