お気の毒でした・・  #25359
投稿者: ワイルド・タヌキー (2005/05/23 11:24)


 やちまうさん、エライ目に遭われてお気の毒様でした。

実は、この「上顎洞穿孔」は臨床的には格別に「珍しい」・・というワケではありません。(逆に言うと、たま〜に起こります)
ほとんどの場合には自然に治癒いたします。
処置が可能であれば、人工的に「歯肉弁」を形成して閉鎖手術を行う事もあります。

ちなみに上顎では「親知らず」よりも、実際には第一大臼歯の口蓋根、また第一、第二小臼歯の根尖部あたりに上顎洞の洞底部が近接してきている例が多いので、その辺の歯の抜歯時にも注意が必要ですが、レントゲン写真で事前におおよその見当は付けられます。

ついでながら、下顎の親知らずの場合では抜歯の際にごく稀に「下歯槽神経」に障害の生じる事がありまして、不幸にして遭遇すると半年前後から一年超・・の間、「患部側」半分の下唇(&舌)〜おとがい部付近に「麻痺・知覚異常」が生じます。
これらの例は「個人的な解剖学的要因」によって生じてきます。

発生頻度はほんとに「稀」ですが皆無ではありません。
これも事前に「ある程度」の予測はつきますので、担当医と相談されると良いでしょう。

・・みなさまのご参考までに。