re:粘膜奏法でつぶれたという状態とは?  #26334
投稿者: ずーかー (2006/02/19 00:33)

僕個人の場合は昔(というか数年前まで)、マウスピースを極端に唇の
下の位置に当てていたので、ほとんど下唇で吹いている様な感じでした。
確かにその方法だとあまり息の量を使わなくてもハイBbが簡単に
出たりもするのですが、音質は悪く、ベルも極端に下向きで、すぐに
バテてしまっていました。

そこで演奏中は、どんどんマッピの位置を下げていき、更にバテるという
悪循環で、最後には上唇が皮一枚しか残らないから全く振動しなくなって
終わり、といった感じでした。しかも「歯並びの悪さと、練習不足が
原因なんだろう」と決めつけていたので、ずっと治りませんでした。

更に、マッピを極端に下にずらした状態だと今度は低音が出しにくい
ので、音域によってマッピの当てる位置を調整したりもしていて、
かなりヤバイ吹き方でした。当然リップスラーやシェイクも速くできず、
高音と低音の間がスムーズに移動できていませんでした。

粘膜奏法そのものが悪いのかは別としても、極端にマッピがずれていたり、音程によってマッピの位置をずらしたり、余計なプレスをかけるごまかし
的な奏法は音やフレーズが汚くなりがちで、かつ唇に余計な負担をかける
ので比較的バテ易いと思います。

ここ数年でようやく、特に高音域で息では音を支えることの大切さを
実感できたので(息のスピード、シラバス)、自然とマッピの位置が固定
され、マッピの位置でごまかしたり変に力まなくても高音を割と楽に
出せる様になり、スタミナも向上しました。(もちろんたくさん吹けば
今でもバテるけど、演奏時間にして倍以上に伸びたと思います)

逆に言うと、粘膜奏法の改善には息のコントロールの改善が不可欠で、
無理にマッピの位置を中心に戻して、根性で吹いていても何も改善
しない、と言っても過言ではないと思います。
(以上、実例まで)