re:マウスピースの音  #26507
投稿者: Madrid (2006/04/12 03:03)

 具体的にはクラウド・ゴードンは奏法を作っていません。彼独自の奏法というのは存在しないのですが、彼はアーバンやクラークなどが実績していた既に確立されていた奏法をわかりやすく多くの人に教授してきた人物です。そして、多くの文献を残しています。

 大雑把に言ってしまうと、トランペットを演奏するのに必要な技術を7個に分けてそれぞれをシステマティックに練習していこうという話です。その七つは息の力、舌、呼吸のコントロール、唇、唇と顔の筋肉、右手の指、左手です。

 彼はアンブシャーにも固執することはしません。唇はあくまで振動するだけでそれ以上の働きはしてくれないと考えています。よくアンブシャーと音域について論じてる人が居ますが、彼は舌とそれに追随する形による息のスピードが音域に影響するとしています。めきめきさんへの返信で少し触れていますのでそちらも見てください。

 詳しくはCarl Fisher社から出ている彼の教則本を読んでください。特にアーバンを使っている人はこれを見ないとアーバンを使いこなすことはできません。日本語でとてもわかりやすく訳されている「金管演奏の原理」という本が出ていたのですが残念ながら重版の予定はありません。まず最初に「playing trummpet is no harder than deep breathing」から読んでください。手に入りにくい場合は「physical approach to daily practice」をやってください。非常に単調な練習ですがロングトーンの代わりにこれをやれば良いです。

 彼の教えで恐らく最も大事なことは「何故この練習をやるのか、何時やれば良いのか」を常に考えて練習することです。常に理由をもってやる事が大事です。何をやっているかもわからないようでは練習とは呼べませんよね?

 とてもいやらしい発言で申し訳ありませんが、鷲尾さんやkutaさんの発言はすばらしい反面教師だと思います。彼らがまったく反論できていないことに目を向けましょう。もう一度言いますが根拠が無いのは神頼みと同じです。上手くなる為に練習ではなく上手くなるのを待っているようじゃ20年やろうが30年やろうが同じことです。