re:音量と息のスピード  #26525
投稿者: Kuta (2006/04/13 22:20)

低音域高音域限らずある音程で最低必要とされるアパチュアを通り抜ける
息のスピードは同じだと思います。
音量を大きくしたいとき、唇の振動数(振動周期)は同じでも振幅は
大きくならないと音量は当然ながら上がりません。
振幅が大きくなるということは唇の動く範囲が大きくなることですから
それが小さいときに比べ唇を動かすエネルギーが多く必要になります。
よって、息をたくさん吹き込まなければなりません。
で、小さい音量の時とと同じアパチュアを力で維持し息を多く吹き込むと
狭いところをより多くの息を通り抜けることになるので、
アパチュアを通り抜ける息のスピードが速くなってします。
よって、アパチュアは拡大されないと音程が変わってしまいます。
私は工学部出身なものでかなり理屈っぽくなりましたが、
アパチュアと息の量、スピードについてはこんなもんだと思います。
但し、これは息とアパチュアが両方のバランスをとって吹けている
場合であって、これが身についていないと唇の張力に頼ってしまう
ことになり、マウスピースを必要以上に押し付けたりすることに
なります。
声でも息のスピードには自身はあるが、高音が苦手ということは、
実は発声部分での息の量はあってもスピードが不足しているか、
息の力による振動を妨げるだけの力が入ってしまっているか、
筋肉の柔軟性が足りないと声はかすれてしまいますね。
Tpでも同じことが言えるでしょう。
息の量とスピードを混同しがちなので自分の中ではっきりさせて
おくといいです。