re:まとめて返信します。  #26543
投稿者: WB (2006/04/15 09:25)

初めて書き込みさせていただきます。スレッドが騒然?としているのでためらわれたのですが、非常に興味深いトピックなので。蒸し返してすみません。

私はマウスピースだけで音を出す練習はごく短時間(秒)にウォームアップとして行うのであれば非常に有用な手段の一つであると思います。根拠(誰かが多用している言葉ですが)を以下に示します。

まず第一に、トランペットの練習はそれに使用する筋肉等を鍛錬するという点ではスポーツのトレーニングにかなり似ています。ご存知のようにスポーツは必ずウォーミングアップという軽い負荷をかけた運動からするのが常識です。これから使用する部位の血流状態や拘縮状態を改善するのが目的です。それをトランペットに適用すれば、「軽い負荷=抵抗の少ない状態でのバズィング=マウスピースだけでの音出し」という図式が見えてくるのではないでしょうか。

これは私の経験ですが、私は過去に10年以上いきなり楽器を付けてリップスラー等のエクササイズをやっていました。その結果としてイニシャル・アタック時に口の周りの筋肉が一瞬痙攣を起こす変な癖がついてしまいました。ゴルフのイップスや神経疾患のジストニアなどの解説も読んで対策を研究しましたが今も治っておりません。これはウォームアップが不充分であった為に起こったと確信しております。

第二点として、楽器を付けて音を出す時よりマウスピースだけで音を出す時の方がマウスピースの角度が自由に調整できるという点です。それによって自分の楽器を吹く際のベストポジションを探ることができるようになります。楽器を付けてしまうと手の腕力や楽器の重量に影響されて楽器を構える角度が固定されてしまう傾向があります。それを楽器を吹く前に補正するのは有効であると思います。

実際の方法としては鷲尾(弟)さんも挙げられていたヴィズッティの方法がお薦めです。因みにスタンプやシュロスバーグもマウスピースだけのウォーム・アップを推奨していますが、中堅のプレーヤー(指導者)?と言われてしまえばもう返す言葉はありませんよね。

私はゴードンは偉大な金管楽器指導者の一人だったと今でも思っております。ただ彼が実際に指導した生徒はプロプレーヤーやそれを目指す学生が多かったのではないでしょうか。そういった生徒達は私達アマチュア演奏家と違い、1日の相当な時間楽器を吹いているのでことさらウォーム・アップについて言及する必要がなかっと推察されます。そういった条件差を鑑みて主張を展開されないと、その引用元であるゴードンの名声をも傷つける結果となってしまうと思ったので敢えて書き込みました。

>鷲尾(弟)さん
私は礼を失した若者には敢えてものを言わないし、まして助言したりはしません。私はまだまだ未熟ですね。
>いちご大福 さん
もしかしたら面識が有るかも知れません。92年のキャンプというとサンドバルがゲストで来た時ですか。羨ましい;;;。

以上長々と失礼しました。