re:基本的なこと  #26693
投稿者: うめ (2006/05/25 10:13)

私はマラソン等の有酸素運動を薦めます。(私はフルマラソンを3時間25分程度です。)

私も体系が小さく(169cm、57kg)で、友人(185cm、80kg)と比べると息が持ちませんでした。体系的な差は埋めようがないので肺活量で補おうと当初(20年ほど前の学生時に)は考えました。
が、合理的に考えてみれば無理な話なのです。肺の容積というには胸骨から肩甲骨へと連なる肋骨に囲まれ、体形とはきっても切れない話になるのです。容積は体形によって決まってくると考えるとどうやって差を埋めるかということです。

私の行き着いたのは、肺を含めた「呼吸筋」を鍛えるということと効率よく息を使うということです。
これについてはインターネット等で詳しく掲載されているサイトがあると思いますので割愛しますが、肺活量ではなく、呼吸するための筋肉の能力、効率を高めるようにする方向のトレーニングが効果的ということです。
喘息の子供たちのトレーニングも参考になるかも?

また、私は筋トレは楽器を支えるための必要最低限の筋肉があれば十分と考えますので否定派です。そして、腹筋トレーニングは呼吸をするために必要な筋肉を異常緊張状態にするので無意味です。息の支えには普段生活できるだけの筋肉があれば十分ですよ。これは現代マラソントレーニングで行われている呼吸を楽にするために必要な知識からの提言です。

呼吸に関しては腹式呼吸や胸式呼吸とか言われますが、基本に立ち返れば息は肺の中に入っていきます。肺の中に入れば肺の容積は広がります。
では、どのように広がるのでしょう?答えは肩甲骨の間(背中側)が広がるのです。理科の教室等で骨格標本等を見ていただければ一目瞭然なのですが、肺が広がれば肋骨が押し広げられますが、肋骨に囲まれた肺の容積を増やそうとすれば自由に動くのは肩から背中にかけて、肩甲骨の間が広がるしかないのです。そして下方向へは腹筋等で感じることができるでしょう。
では、腹筋・腕立て運動をするとどうなるのか?呼吸を効率よくするために柔軟性が必要な背筋等を異常緊張状態にしてしまうのです。これは運動する上でも楽器を吹く上でも全く効率的ではありません。
現代の指導ではこういったことが学生にきちんと体系的に伝えられるべきと考えますが、顧問の先生でこういった知識をお持ちの方がどれほどおられるでしょうか?後輩を教えるべき立場にいる学生の方々にも、技術面だけではなくこういった知識を正しく持ってほしいものです。

3年TPさんは、有識者の先達の言葉には素直に耳を傾け、先生・先輩の言うことを鵜呑みにせず、また私の意見をも疑ってかかり、自分で研究・検証してみるくらいの勉強はこれから必要かとおもいます。そうすることによって確固たる知識・技術も習得でき、上達も早まるでしょう。
TP吹きちゃんさん、3年TPさん、がんばってくださいね。