re:バテ、口が硬いとき・・・  #26734
投稿者: hanako (2006/06/02 11:17)

 楽器を吹く前のウォームアップは、その日一日の調子を左右するくらい大切なので、慎重にゆっくりと行った方がいいと思います。
 まず、くちびるの真ん中を意識して、息の出るところをできるだけ柔らかくするために、ふだんの口の状態で「ハヒフヘホ」の「フ」の口で少し微笑むようにして、口元を横に引きます。
 そして、唇は軽く閉じた状態でほんの少し息を出します。深呼吸をするように長く楽に出します。、ノドや上半身に力が入らないように、特に、息の出る唇の真ん中は全くのフリーにしておきます。
 息が出ると同時に唇が開くように軽く閉じて下さい。口元は逆にしっかりと固定させておきます。
 「ぷー、ぷー」とこの練習を私は10分くらいゆっくり、じっくりと行います。
 慣れてくれば腹式呼吸の練習も兼ねて行います。これでアンブッシャーはカンペキになります。
 次に、マウスピースの練習も欠かさず行って下さい。先ほどの練習でやった口にマウスピースを軽くつけるだけで、はじめは音を出さずに、息を出すことで唇が軽く開くようにします。プレスせず、できるだけ真ん中を柔らかくさせて、たくさん吹き込まずに、ゆっくりと少しだけ息を出します。
 ここであせって音を出そうとすると口がかたくなったり無理な吹き方になってしまうので、息だけをじっくりと時間をかけて根気強く行います。
 口元をしっかりさせて、それと対照に中央に力が入っていなければ、そのうち、マウスピースだけで「乾いた響く音」が「ビーッ」と出るようになります。はじめは軽く鳴るのでピックリするほどです。
 注意することは音を出そうとしないことです。自然に鳴るまでじっくりとおこなうことです。
 音が出だす頃には唇は完全に柔らかくなっているでしょう。そして無理なく楽器全体が響くような音が出るようになっています。まったく力みもありませんし、バテもること少なくなるような音でしょう。
 自分の出す息の量にあった音の響きをコントロールできるようにもなっていることでしょう。
 私は、マウスピースの練習はとても大切だと思っています。いきなり楽器をつけて力任せに吹くよりもこういった練習をはじめはじっくりと行わなければ、その日の調子は悪いままで決まってしまいます。
 マウスピースの練習で唇の息の出るところが広がらないように、しかもフリーの状態で上手く振動していることを常に意識する練習を始めの15〜20分は行いましょう。きっと調子が良くなり軽く鳴りますよ。