re:本番に弱い私・・・  #26831
投稿者: ずーかー (2006/07/05 01:28)

参考にならないかもしれませんが、読ませて頂いて自分がライブで意識していることを考えてみました。

まず、うめさんのお話に共通するかもしれませんが、本番が練習以上にうまくいくなんてことは最初から期待しない方が良いかもしれませんね(笑)。色々な要因があるとは思うのですが、例えば、
 1)緊張している、気合が入りすぎて力んでいる、そして普段と違うことをやってしまう。
 2)みんなの音がいつも通りに聞こえない(よくある)
 3)自分の音がいつも通りに聞こえない(のでつい強く吹いてしまう)
 4)曲や演奏に集中できていない
・・・等々ありますよね。
そんなこともあって、私は本番が普段の練習の80%以上の出来だったら充分、なんて考える様にしてます。上記の理由で仕方が無い、ということもありますが、やはりポジティブに考えないといけない、ミスばかり気にすると以降の演奏に悪影響がある、という理由もあります。(もちろん多少は意識して後日練習しないと上達もしませんが・・・)

本番前にそんな危険な曲は最初から中止するか、内容を変えてしまうというのも「逃げ」ではありますが、ひとつの手だと思います。練習ではずしてる曲が本番でいきなりちゃんとできる確率は低いですから。

あとソロの場合、譜面のソロか、アドリブかによりますが、私はアドリブの方が精神的に楽ですね。その時のコンディションによって構成を合わせられますから。

譜面に書いてあるソロの場合、マイクがあればフルパワーでは吹かずに8割くらいの音量で、逆にマイクに近づいてその分きれいな音で吹くことを意識しています。
そしてマイクが無い場合(まずサウンドチェック中に文句を言いますが(!))、ある程度は玉砕も覚悟しつつ、でもやはり必要以上に大きな音で吹かない事を、特にソロの前半部分は意識しています。

アドリブの場合は、まずリズムセクションが暴走していたら少し落ち着いてもらうことがあります(自分のソロに入っても何も吹かないで、合図しちゃう)、それで最初はフレーズの間に、間(ま)を多めに入れたり、低音やロングトーンっぽく始めたり(音の響きや音量を調節)、ちょっとマイルス気取りでやるのも手だと思います。

それができない場合、つまりソロの前が盛り上がりすぎて落としようが無い(曲のエンディング部分のソロとか)、しかもスタミナ残高が少ない場合は高音以外で勝負、という手もありますよね。例えば・・・
1)途中でシンプルのフレーズをしつこく繰り返す(とリズムセクションが同調してくれる、はず)
2)後半はひたすら早いフレーズで勘弁してもらう(ボロが出てしまうこともあり・・・)
3)一息でロングトーンや単調なフレーズを長〜く吹いて、酸欠の顔で勘弁してもらう(これは曲によりけり)

それに関連して、たまに思うのですが、ソロで我々が高音をバリバリ出したからといって観客が喜んでくれるとは限らないなぁと(当たり前な事なんですが)。まず、同じハイbだって客にとっては相対的なものだから、吹き方やフレーズ次第で高く聴こえたり、低く聴こえたりする訳ですよね・・・。

逆に言うと、我々がプロの演奏を聴いて「こいつすげぇ。高音域をこんなにバリバリ吹いてるよ」なんてつい有難く感じてしまうのは自分自身がラッパ吹きだからそう思うんだろうなと。他の大多数(つまりラッパ吹かない人)の観客はもっと他の、例えばより音楽的な要素を意識していることが多いのではないでしょうか。