re:もうバテが来た・・・  #26937
投稿者: Bugler (2006/08/10 12:32)

午後練の基礎練を60分やり続ければ、十分にバテると思いますよ。
アドバイスになるかどうかわかりませんが、おじさんの思いを書きます。
バテないための工夫というか、本番できつい曲を吹ききるための日々の練習という
意味で書きます。
1.ウォーミングアップを充分に行う。
2.体全体(特に唇周辺)に無理な力が入っていないかを意識して音を出す。
3.バテたら吹かない。(練習時間と同じ時間休む。)
4.練習で鍛える。
おじさんが心がけているのはこのような内容です。

上手くなるには、バテることはとても大切です。バテる→回復するを繰り返す事によって、唇の周辺が鍛えられます。(唇そのものは鍛えられないようですが...)
★ウォーミングアップについて:
スポーツをする時を考えて見て下さい。充分なストレッチをして筋肉をほぐしますね。トランペットを吹く時でも同じです。充分なウォーミングアップが重要です。
朝練、昼練、午後練の基礎練の前にウォーミングアップが必要ということです。
ウォーミングアップなしに吹き始めるということは、スポーツで言えばストレッチなしに即試合を行うようなものです。スポーツではそれは怪我という現象になって現れます。吹奏楽器では、直接怪我になるかどうかは別として、唇やその周辺が堅いまま吹き始めると、無理をした吹き方になってしまいます。力吹きになります。もはや根性吹き(笑)以外の何物でもありません。
 おじさんのウォーミングアップ方法は、当然ですがマウスピースを楽器に取り付けた状態で、深く息を吸って、ゆっくり吹きます。この時音は鳴っても鳴らなくても構いません。むしろ鳴らない状態から始まります。音を出そうと思ってはいけません。あくまで唇を自然に柔らかくするというストレッチですから。
そのうちに、雑音のような音が出始めます。ブシュブシュとかグシュグシュとかいう音です。更に吹いていくと、だんだんと音になって行きます。おじさんの場合は、下のドの音ぐらいが出始めます。ストレッチですから、音程などは気にしません。唇がようやくほぐれたら、タンギングなどはせずに、中低音で適当にパラパラやります。なんとなく音が出るなあと感じたら、ストレッチ(ウォーミングアップ)終了です。
次に基礎練習に入ります。リップスラーの練習やら、音階の練習等です。
ロングトーンは重要ですが、おじさんの場合は基礎練習の後半に少しだけ行う感じです。併せて書くならば、ロングトーン程難しく集中力のいる練習はありません。ある程度基礎練習を行い、調子が出てきた状態で行うのがベターであると考えています。
★バテたら吹かない(休憩する)について:
スポーツの世界でもインターバルトレーニングという練習方法があります。例えば、100mを全力疾走し、次の100mは歩く、又、全力疾走し、そして歩くというような練習方法です。この練習を行うことによって、持久力が付きスピードアップが図れると言われています。吹奏楽器でも同じです。練習→休憩→練習→休憩を繰り返すという方法です。バテたら充分に休む。そして、回復したら丁寧に練習するという考え方です。10分吹いたら10分休むというように練習した時間と同じだけ休むという感覚が適切でしょう。これが、鍛える(耐久力をつける)ことに繋がります。
バテた状態で吹きつづけることは百害あって一利なしです。唇がひん曲がった状態で吹いて、良い音にはなりませんし、音楽にならないように思います。悪い癖がつくかもしれません。
★TP学生さんの記載にある「アンブシュア」の件ですが、軽々しくアドバイスできるものではありませんので、私の経験を書きます。
私も異常な程のバテ症でした。しかもハイトーンがまったく出ませんでした。
おじさんは、当初(学生時代)、『唇を横に引いて吹く』という奏法でした。この奏法では、バテに対してもハイトーンに関しても限界があることにここ数年前にようやく気付きました。ともかく、唇を横に引かないで音を出そうという心がけで練習をした事によって、ある程度バテなくなりましたし、ハイトーンがでるようにもなって来ました。
出したい音域によって、口の中の容積を替えたり、舌の位置を変えたりして、音域拡張や音の跳躍のきっかけを見つけたわけです。
きっかけを掴んでしまうと、その後は、意識せずにいろいろなことができるようになりました。特に、リップスラーが楽にできるようになりました。
又、当初(学生時代)は、『ナンプレス症候群』であったように思います。唇と楽器(唇とマウスピースのリム)が正しくホールドされる程度のプレスは必要だという理解をしてから、唇を横に引かなくても音を変えることが可能ということを実感できたのも大きいです。一流のプロの奏者にあっても、ほとんど例外なく唇にマウスピースの形がついています(むしろタコと言うべきでしょうか)。
歯が折れるほどのハードプレスに対してナンプレスという言葉があるという理解をしています。
追記ですが、今は、『息(エアー)が仕事をする』という事を強く意識して練習をしています。
何らかのヒントになれば幸いです。