re:あご  #27200
投稿者: NOBU (2006/12/10 22:59)

下あごに空気が入った状態で,うまく音が出ているのならその吹き方でやってみればいいと思うのですが。空気を入れないと音が出なくなるのではありませんか。そうなるよりはずっと良いと思います。その先生に,なぜ空気が入ってはいけないのか,一度聞いてみてください。そんなに確たる理由があるわけではないと思うのです。そんな吹き方は一般的でないとか・・・
こんな事言うのも,実はそういう吹き方を伝統的奏法として教える向きもあるということを,最近のNHKの番組で見たのです。11月7日にBSハイビジョンで放送された「特集 セルビア 旅する楽団」という番組です。家族で代々ブラスバンド(小編成の冠婚葬祭用職業バンド)を作って生計を立てているのですが,そこで兄が弟に教えている吹き方がまさにその下あごに空気を入れる奏法だったのです。
それを見た時,最初私も変だなと思いましたが,よく考えてみると粘膜奏法にならず唇に余分な力が入らず,という意味で理にかなった奏法に思えてきたのです。あのリー・モーガンもそのような吹き方です。
だから,もしあなたがその吹き方で今うまく行っているのであれば,その吹き方を大切にするべきでしょう。奏法というのは,見かけだけでどうこう言えないことがあります。指導する側の人間は,音を鳴らす上で普遍的なことは何かを理解して指導するべきなのに,ついつい自分の吹き方にはめ込んでしまいがちです。
何度も言いますが,今の吹き方がうまく行っているのなら,その吹き方を育てるほうがいいこともあります。先生とよく話し合ってみてください。