re:響く音について  #27426
投稿者: サイトウ (2007/04/11 23:11)

私の吹き方は,
@上唇を楽にする。
A喉を楽にする。(全音域でファルセットバランス)
B低い音でも唇を開かない。
この3つのことに集約できるような気がします。でも,@とAについて言えば,高い音域で唇と喉に力が入るのは多くのラッパ吹きにとって体に染み付いた癖でしょうから,これを取り除くことはなかなか難題だろうと思います。私もそうでしたが,これは言わば条件反射のようなもの。体のこわばりだけでなく気持ちのこわばりも取り除く必要があります。私がファルセットと言うのはこの唇と喉の脱力したバランスがファルセットで歌うときのバランスに似ているからです。こわばりを無くすことは難しいけれど,裏声で歌うときのイメージを持っていれば,いつか「これだ」と気づく瞬間が来るでしょう。このことに気付けば,高い音が楽に出せますし,響きが全然違ってくるはずです。
グリップは,私が上唇の脱力ができるようになるまでの1つのステップとして,上唇をドライ状態にしてマウスピースからずれないようにしたことがあり,これも柔らかい上唇の実現には有効ではないかと考えています。でも,私自身,今はこのようなセットの仕方はしていません。ウェットでも柔らかい唇をキープできるようになりましたので。