re:公園で生演奏をする権利  #27511
投稿者: 椎名 (2007/05/08 02:17)

今日はなんだか寝付けないので、こんな時間にちょっと書き込ませていただきます。

少々ストレートに申し上げますが、どうかお気を悪くなさらないでください。ご理解いただくためにと思い、取った手段です。
皆さんも事を荒立てないよう、示唆するように書き込まれていらっしゃるので、その努力をふいにするようで恐縮ですが・・・。

>権利は主張しないとどんどん減っていく。
>そしていま、どこかの大都市で大道芸人を許可制にする、と言う話が出ています。それも「迷惑だから」と言う理由です。
>そしてもっとも危険なのが「権利のみ主張して」と言う文言です。プロは公園で稼いではいけませんか。


あえて申し上げるのも野暮かもしれませんが、オルファさんが主張されている権利というのは法に乗っ取って仰っておられるものではないのでしょうか??

>もちろん法律的には営業許可が必要でしょう。しかし現実はみんなそんなものもっていないでしょう。

法律的には営業許可が必要なのに守っていないのならば、権利も何も無いような・・・・。

>そして許可が必要ですか?許可制なら役所にとって都合の悪い音楽は出来まい。そして大道芸も。そして何よりも許可なしで音楽をやってよいことになっている。

許可制だから肩身が狭いと仰りたいのか、許可制ではないからと仰りたいのかどちらでしょう。

>そもそも音楽活動の自由を確保すべき演奏者が「許可を取る」等と言う事自体おかしい。なぜお互いに理解しあう、という発想にならないのか? 

つまり、問題はここにある気がします。
「お互いに理解しあう」「反対意見の人と理解しあう事」「自分と聞き手が心豊かになること」

これをオルファさんが実践していらっしゃるのであれば


「それにはやはり粘り強く行動するしかない」「奪った人々には憤慨」「無味乾燥な演奏の多い事か」「全体としては面白みのない演奏だ」「日本人は理屈っぽい演奏でノリが悪い」

などという発言は少々矛盾しているのではないでしょうか。

もちろん、僕自身共感する部分はあります。
確かに僕も日本人は黒人のようなリズミカルな、またスウィンギーな音楽演奏は平均的には不得意に感じますし、まだまだ他の音楽が盛んな国に比べると日常的に生演奏に触れる機会も少ないですね。

ただ、それに対してのもどかしさと公園で演奏しつづけることは切り離して考えるべきだと思います。大げさに言えば(あくまでも大げさに言えば、ですよ)、人の迷惑を無視して自分自身の信念を貫く行為はテロリストに近い思想だと思います。

こちらのBBSに参加されている方々は皆さんオルファさんと似たような悩みを持ち、また、音楽的なご意見においては共感できる部分もあるのではないかと想像します。しかし、あるひとつの部分においてどうしても理解しがたいのは、おそらく『自分が我慢する』ではなく、『他人に忍耐を強要する』という考えだと思います。

オルファさんはもしかしたら「そんなこと思っていない」、と仰るかもしれませんが、少なくとも僕はオルファさんの文面からはそう仰っているようにしか思えません。

教育という場以外において、音楽は強制的に聴かされるものであってはならないと僕は思います。日常的に流れてくる音楽に触れることと、忙しい最中、つかの間であってもわずかな自然に触れたい、穏やかな風と雰囲気に癒されたいと求めて公園に訪れたのに強制的に聴かされるノリノリのジャズトランペットは違うと思います。

日常的な買い物やお出かけで街中に目にする大道芸人やストリートミュージシャンと、人々が安らぎを求める公園で自分のために練習する演奏行為が同じとは思えません。

同じトランペッターだからこそ、オルファさんにご理解いただけたらなぁと思います。
 
以上は僕の個人的な意見を主張させていただいただけであり、決してオルファさんに他意はありませんので。