妄信は危険なのでは?  #27814
投稿者: やちまう (2007/08/17 04:24)

《すべての管楽器奏者へ》は数多くの管楽器奏者の治療に携わった歯科医の名著ではありますが、
賛否両論の嵐となった本でもあります。専門家の語ることであっても鵜呑みにするのは危険です。

音大時代に著者の根本さんとお会いしてお話ししたことがあります。賛成できる意見もありましたが、
「それはちょっと極端だなあ…」という意見もあったことを申し添えておきます。

また、件の書籍は昭和63年6月出版で、情報は古いものになりつつあります。

同様の良著でフィリップ・ファーカス氏の《金管楽器を吹く人のために》という書籍も有名ですが、
この本の中でも「当時はそう考えられていた」という記述が数多くみられます。

金管楽器演奏の場合、医者の出す薬の処方箋のようなものを簡単に作ることができません。
ある人に於いて効果的だった練習方法が、他の人にも同様の効果が必ず顕われるとは限りません。

# インフォームド・コンセントで医者も一辺倒な治療を出来なくなってますが…(^_^;)

どれだけ偉い人が語っていたとしても…
どれだけ上手い人が言っていたとしても…

「これは違うな」と感じた情報は、思い切って捨てる勇気も必要だと思います。
(あとで再び拾うこともできますし…)

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やちまう
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