息の圧力と音程との関係を実験してきました  #27896
投稿者: 雨戸 (2007/08/26 01:45)

みなさん、こんばんは!

今夜は月が明るくて、絶好の実験日和でした。
でも、月食があるとか、ないとか、、、。

さて、「高い音ほど圧力が必要」とか感じてはいるんですけど、実際のところはたしかめていませんでした。
これでは、空論になりかねないので、いろんな音程を鳴らすのにどれだけ息に圧力を掛けているのか
実験してみました。

興味のある方は、下のデータをご覧くださいね。

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ぼくの出せる範囲で、下1線から第3間まで調べました。
圧力計のホースを口の端にくわえながら吹きました。
下手なので、下手な人の例ということで、、、(汗)

圧力は、(単位はmmH2Oです)
・出始め:響きがかすかに出始めるところ
・最小 :まともな響きで最も小さい音量のところ(pp?)
・すぐ :普通の(楽な)音量のところ(始めてすぐ)
・あと : 〃(だいぶんウォームアップ出来てから)
・最大 :全力を出した最大の音量のところ(ff?)

圧力計は
フルスケール2000mmH2O、最小メモリ50mmH2Oです

何度か繰り返して測定し、ほぼ一定だったのでその値を書きます

音名 出始め 最小 すぐ あと 最大
B♭ド 480 580 850 650 1150 (第3間)
G ラ 340 520 650 550 850
F ソ 280 400 560 480 700
D ミ 230 380 420 420 600
B♭ド 150 290 350 300 400 (下1線)

(等幅フォントで見てくださると見やすいと思います)

データからいえそうなこと(定性的なところが主ですが)

1.高い音ほど、高い息の圧力が必要になる
2.大きい音ほど、高い息の圧力が必要になる
3.ウォームアップした後のほうが、低い圧力ですむ
4.1オクターブ上がるとおおよそ2倍の圧力が必要になる
5.同じ息の圧力のもとでは、高い音は小さめで、低い音は大きな音になる。
6.圧力だけでは、音程は決まらない。

やってみて感じたのは、
・思っていたことが、事実として確かめられた。
・体感の圧力差より、実際は差が少なかった。
・体感の圧力差は、限界圧力に近くなるほど広く感じた。
・いろいろやっているうちにだんだんんと楽に吹けるようになった。


これに流量(いっぱい息を吸って音が続く秒数で計る)も測定すれば、
それぞれの場合のアンブシュアの抵抗の大きさも判明しますね。


とりあえずの報告でした。
もう、ねむらなくっちゃ!


とらんべったぁ、雨戸でした