re:息の支え の 試行錯誤  #27960
投稿者: 糸色 望 (2007/09/07 15:38)

雨戸さん
しばらく放浪していましたが
熱心な書込み頭が下がります。
ブレスの支えについて

>「ヘソより下から重い物を押し上げている感じ」がぜんぜん判りません。
>で、ヘソの上がしぼまないようにして、ヘソの下をへこますように息を出すようにしてみましたら、
>腰の上あたり(背中側)からお尻にかけての筋肉が悲鳴をあげ始めました。
>今までほとんど使っていなかった筋肉です。

と書いてらっしゃいました。
なんて観察のスキルが高い人なのだろう・・と感心しました。
腹式呼吸とは30年前は、へその下にブレスを入れて下腹を膨らませろ!
今度は、下腹に力を入れて息を吐き出せ!
といわれ、複式呼吸の練習と称して、屈伸の複式運動を良くやらされました。
ブレスの支えとは何か
私なりの意見を書きますので参考になれば幸いです。

腹式呼吸では、息を吸うと横隔膜という膜が下がります。
その結果、柔らかな内臓が本来あるところより圧迫されて下腹がふくれる状態になります。
息を吐き出すと横隔膜は上に上がり、内臓も元の場所に戻って下腹はへこみます。
家庭の医学書をみても、腹筋と横隔膜の上下によって呼吸がなされるという内容が記述されています。

30年間Tpを吹いてきて、意図的に横隔膜を上下させたりした時期もありましたが、
結果はあまり効率の良い(つまり楽な)呼吸法ではないと実感しました。
アンドレのクリニックでは、少なくとも楽器を吹く場合の腹筋の役割は、息を吐き出そうと肋骨から背中の筋肉が肺に圧力を加え始めるときに、横隔膜を下げないコト・・・・・それだけだ。
とアドバイスしてくれました。お腹の出し入れで演奏しているのではなく、肺の下の柔らかい内臓が、息を吐くとき安定していないと正しい効率的なブレスを吐くことは出来ない。Tp吹きが息を吸う、息を吐くという行為は日々生活している中では、余り使用しない筋肉を使う。したがって、呼吸の練習をするべき。というものでした。
 そのための練習は、楽器は必要でなく、散歩のときにゆっくり粋を吸う、ちょっと止める、ゆっくり吐くを繰り返し下腹は柔らかい内臓が暴れださないようにしっかりロックする。腹筋で内臓を締め上げ固定するとのことです。

わき腹〜背中の筋肉(日ごろ使用しない筋肉)を使用しているのは、正解だと思います。

息の支えを、ブレスの柱というような表現の方が正しいかな・・・と思います。

少しは参考になりましたでしょうか?

Trumpetをある年齢から始めるには、非常に過酷な楽器だと思います。
しばらくは低空飛行を続ける羽目になります。
モーツアルトのような天才少年があらわれて、いきなりTpを吹きまくるなんて
前例は殆どなく、地道な努力と我慢が要求されます。
その棘の道をかいくぐって、演奏会では主に旋律を担当し、演奏会の成否がTpの肩にかかっているという
プレッシャーに耐えて、上手く吹けたときの喜びはひとしおです。

結果はすぐには出ませんが、3年我慢すれば、ソコソコ吹ける様になります。Saxは1年でかなり吹ける様になりますが、じっと我慢して練習しましょう。次には音域の壁が待っています。長時間演奏する壁もあります。
厄介なのは、音程の壁です。そのうち音色も気になります。
でも、こんなに難しい楽器ですがこんなに吹いている人たちがいるということは、とてつもなく楽しく、カッコ良い楽器に違いありません。

何人ものラッパ吹きと知り合いましたが、彼らは殆どが、人のミスを寛容に許してくれます。
どんなに練習しても、調子が良くても、本番で失敗してしまう・・という建研をイヤというほど味わっている人達だからかもしれません。少し音をミスったからといって、「チッ」とか言ってこちらを睨みつける中低音楽器プレイヤーのような人種はとても、少ないです。(偏見、はいってます・・・・過去にいったい何があったのか・・・笑)

がんばってゆきましょう。