re:古い楽器の話  #28037
投稿者: 糸色 望 (2007/10/04 20:16)

雨戸様
トランペットの改造アイテムには、色々あります。
◆取り返しがつかない改造(自己責任で)
 ・スライドの面取り
 ・ラッカーはがし
 ・マウスパイプの交換
 ・ベルの焼き直し
 ・メッキの変更(銀→金)
 ・ベル交換
 ・管内部の磨き&メッキ
 などがあります。この方法はあくまでも、自己責任で行うもので、改造後、音程の狂いやある音だけが鳴らない、抜けない等のリスクを伴いますし、コストもかかります。
 実際に、XOのゴールドプレートを面取りしてもらいましたが、音の立ち上がりやレスポンスが向上し、ゴールドプレートは暗い音色といわれていましたが、明るい音色に変化しました。マウスピースの相性も変わってしまいましたが・・・。
◆いつでも戻れる改造
 ・バルブスプリングを変更、
 ・バルブガイドを真鍮製に変更する、または、樹脂製にする
 ・ボトムキャップをヘビータイプにする
 ・ウォーターキーをコルクからゴムへ
 いわゆるパーツを戻せば元通りで、「再チャレンジ」改造です。ボトムキャップ以外は安価で出来ますので試す価値はあります。スプリングを高速にすると、早いパッセージがスパスパ切れますし、色々効果はあります。
ボトムキャップは音の輪郭がクッキリしますので、ポップスやJazz演奏には面白いです。ボトムキャップのヘビータイプは1万円以上で気軽に試す訳にも行かないので、ゴムパッキンで同じような効果を得ることが出来ます。
 ただし、自動車の改造と同じでレース仕様の車にしても腕が伴わないと早く走れないし、場合によってはかえって遅くなってしまうこともありますので、改造=良い音につながるかどうかは、プレイヤーのテクニックに依存することはごしょうちおきください。
 とはいえ、あらゆる可能性を考えて探求するのは、楽しいものですね。