re:本番!その秘訣や心構え・・・etc.  #286
投稿者:  マーク (2/20 22:47)

 心構えではないんですが、最近私があがらない理由のうち、大きなものが一つありました。
 それは開演方式なのです。現在私が主に活動している「したやウインド・アンサンブル」という市民バンドでは、アメリカンスタイルを採用しており、これが実に良いのです。
 アメリカンスタイルとは、開場のときに舞台も客席同様ライトは全てONの状態で(もちろんどん帳などは下りていません)、演奏者は、開演まで舞台の出入り自由というスタイルです。舞台上で他の演奏者と話をしていようが、基礎練をしていようが、本番のおさらいをしていようが(すごい人は別の演奏会の練習をしていたりしてる)かまわないんです。開演時間までに三々五々入場し、全員揃って時間となると、コンマスの入場、チューニング、指揮者入場、演奏となるのです。
 私はいつも開場前に席に陣取り、最初のお客さんが入ってくるのを見届けます。その後は自分のペースで唇作りって感じでしょうか。だいたい中音から低音・ペダルトーンをメインに、そしてほんの少しのハイトーン(ハイB♭よりも上の音)あたりを吹いていますが。
 これが私にはぴったりという感じで、あがらないんですよ。個人個人のペースにあわせて、演奏会が始められるからでしょうか。だから、コンマスの入場直前まで決して舞台に上がらない人もいるし、せわしなく何度も出入りを繰り返す人もいるし、個性が表れて観察するとなかなかおもしろいです。
 もっともこの開演方法はあまり採用しているバンドは見かけませんし、ましてやコンテストなどは論外なのですが、もし市民バンドのコンサートを企画する方がいらっしゃいましたら、採用されてみてはいかがでしょう。だらしないと思われるかもしれませんが、演奏者には最上(特にあがり防止に)の開演方法だと私は思っています。