re:ろーたりぃ  #3440
投稿者:  ロータリーTrp1号 (99/06/15 15:37)

 ロータリーTrp1号のハンドル名を持つものとしては、この話題に黙っているわけには行きません。
 ロータリーTrpは、ピストンとは音色、吹奏感がかなり異なります。ただ、ピストンとの音色の差については、聴衆にはわかりにくいでしょう。なぜなら、多くの聴衆は個々に楽器のついては素人であり、少し物事を知っている人であれば、ロータリーを使っているということによる視覚的効果はあっても、実際の音色については、ラッパの専門家でもない限り、違いがあまりよくわからないのが現実だということも知っている必要はあるでしょう。
 ただし、吹いている側にとっては、少しロータリーに慣れさえすれば、違いははっきりわかるし、ロータリーに慣れて、気に入ってしまえば、ピストン楽器のただ華やかでえぐいだけの味気なさに飽き飽きし、ロータリーでなくてはいられなくなるでしょう。
 さて、メーカーですが、ロータリーTrpは国内には20種前後は入っているんではないでしょうか。国産ではヤマハ(つのぶえなんていうメーカーもあったみたいですが、今は?)、ドイツではモンケ、タイン、M.シュミット、ミラフォーン、ガンター、ウェーバー、シェルツァー、ペーター、MUK、ベルントマイヤー、ロメオアダチ、レッチェ、グラッスル、オーストリアでは、レヒナー、シャゴー、カルテネッガーなどがあります。ヤマハを除き、多くが個人工房みたいなもので、楽器はそれぞれ個性的で、音色や吹奏感、音程、持ち安さなどがまるっきり違うので、まずは試奏されることをおすすめします。また、ロータリーは、大別してモンケタイプ、ヘッケルタイプ、その中間などがありますので、それも知っておくと良いでしょう。
 gureさんは三重の方のようですが、東京のヤマハ銀座店、渋谷のネロ楽器、大久保のダクとウインドクルーなどにたくさんおいてあります。私はもっと田舎の人間ですが、東京に行くたびに楽器屋により、試奏しています。
 値段ですが、外国産は最近ゴールドプレートが多く、安くても60万以上するので、大変です。ラッカーやノーラッカーのもの、シルバーのものはもうすこし安いものもあります。もう一つ、中古を手に入れるのも方法でしょう。40万もあれば、中古なら何でもOKでしょう。ちなみに、中古なら東京大久保のザ・中古楽器(パイパーズやバンドジャーナルに広告が出ています。インターネットではなく、電話で問い合わせて下さい。)、下倉楽器やJBPのホームページにも情報が出ていますよ。
 ちなみに、私は5台持っています。メインはヤマハのラボ・シンフォニーで、B管YTR936GS(特注ゴールドプレート仕上げ)、C管YTR946G(ラッカー)で、モンケタイプのしっかりした、良く鳴る、音の通りの良い楽器です。他には、B管がシェルツアー、ベルントマイヤーのヘッケルタイプ、C管がヤマハの旧モデルYTR945です。みんな良いけど、やはりメインの2台は抜群です。これらはカタログ上では、42〜43万で、手が出る範囲ではないでしょうか。あと、試奏した中で良かったのは、レヒナー、モンケ、シャゴ−、アダチかな。特にシャゴーやレヒナーは、倍音が豊かで、モンケやヤマハのラボなどとはかなり違いますが、抜群によい楽器です。レヒナーについては、最近ベルリンフィルやウイーンフィルで人気が高いのもよくわかります。
 たぶんあとの方もいろいろと情報を下さるんでしょうが、とにかく試奏してみるのが一番いいかな。ただし、楽器屋の試奏だけではわからないことが多いのも事実ですが・・・。最後に、パイパーズの184号だったかな、各種ロータリーTrpを特集してますので、読んでみて下さい。



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