re:シルキーのスペック  #3619
投稿者:  kuro (99/07/01 09:41)

僕が調べた範囲での情報を書きますが,シルキー社のデータではないので,
もし誤りがあったらどなたかフォローして下さい(^^ゞ

Mボアモデル
B7(1969〜):Lベル,B6(1962〜):MLベル,B4(1964〜):Mベル
"ステップボア"と呼ばれるデザインで,リードパイプ,チューニングスライド,
クルーク,バルブスライドに向かって段階的に広がり,自由な吹奏感を得ている。
B7はシルキーの中で最もポピュラーなモデルで,YAMAHA YTR6310ZはB7をベース
に設計されている。このモデルは演奏を容易にしている。
ビル・チェイスはB6LB(B6+ベリリュームスライドベル)を使っていた。

MLボアモデル
B1(1961〜):Lベル,B5(1962〜):MLベル,B2(1962〜):Mベル
B1とB5はシルキーのなかで最もポピュラーなモデルである。最も多くのプレーヤー
がMLボアを選んでいる。
B1とB2はベルだけが違うだけで同じモデルである。
これらは,B4,B6及びB7と同じように,リードパイプ,チューニングスライド,
クルーク,バルブスライドに向かって段階的に広がるがすべてのポイントでMボア
より径が大きい。
B5はこのデザインを共有せず,ボアは一貫している。

シルキーの番号体系は,B1が初めに設計され,次にB2,その他があった。
番号がB9に達した時,「B10はという番号は見た目が良くないと判断され,それ
以降のライトウェイトモデルはローマ数字の10に相当するXが使われるようになっ
た」とのことである。

Lボアモデル
X3(1967〜):Lベル,B3(1961〜):Mベル
これらのモデルはベルを除いて同じモデルである。
シルキーはエクストララージボアでLベルのX4を1975にリリースしている。
このモデルは非常に大きく,作られるのはかなりまれである。

シルキーB♭管,C管のほとんどはB6,B7といったMボアモデルでさえも,
シルキーが「ラージバルブケーシング」と呼んでいるもので作られている。
しかし,X4,S22,CX4,S22Cはさらに幾分大き目のXケーシングと呼ばれるもの
で作られている。
工場では組立ての際,識別のためケーシングにXの刻印を施している。

Sシリーズ
シルキーは3つの"S"シリーズB♭トランペットを作っている。
全てのSシリーズは同じベル(ただし,B,Xシリーズとは異なる)を共有する
が,3種類のボアがある。
S22(1985〜):Lボア,S32(1985〜):MLボア,S42(1985〜):Mボア
設計の目的はより軽いシルキートランペットでレスポンス,イントネーションを
維持しながら,バック(すなわち固体の芯)の音を作り出すところにあったので
はないかと私は思う。
Sシリーズはヘビーゲージの材料,支柱の追加,より角張ったチューニングスラ
イド,より大きなマウスピースギャップとなっている。
全ての3つのモデルは同じベルを共有する。

ジョン・ファディスはS42Lのゴールドプレートを使っている。ディジー・ガレス
ピーにはS32のゴールドプレートを作っている。
アルトゥーロ・サンドバルはB1を修正したものを,後にはXシリーズを使っている。
彼が修正した個所は,チューニングスライドに支柱を追加,第1バルブのリング
を丸に変更,より軽量で外観をSシリーズのようにした。
彼はヘビーバルブキャップも追加した。
彼が新しく設計したルブランのサンドバル・モデルは彼がシルキーで得た特徴を多
く取り入れているようである。



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