re:音の厚み。  #4387
投稿者:  ロータリーTrp1号 (99/09/14 15:11)

 音の厚みって、物理的に測定すると何で測るんでしょうねえ。倍音の鳴り方なのかな?まあ、それはおいとくとして、厚みのある音ってどんな音なのかを自分でイメージできるようにならないといけないと思います。イメージってとても大切で、しっかりイメージできると、理屈抜きにそこにだんだんと近づけるものですよ。逆に、イメージがしっかりしていないと、どんなに練習しても無駄になるかもしれません。
 さて、音の厚み、あるいは太さは音色とも関係があるというか、音色そのものの1要素だと思います。ならば、こんな音色が出したいというコントロールができないといけません。コントロールの方法の1つは、口の中の形(シラブル)にあると思います。アーとか、イーとか、ウーとか、オーとか。このような音を発する口の形でラッパを発音すると、音色が変化すると思います。(「イー」に近づくとより明るいけど薄く、「オー」に近づくとより厚く暗くなるという感じでしょうか。)
 もう一つは、唇の張り方かな。横に引っ張るかあまり張らないか。(横にひけばより明るく、引かなければより暗く柔らかい感じかな。)こんなことでも音色は変わります。
 上の2つはあくまで微妙なコントロールですよ。でも、最初は少し大げさで良いかもしれませんが。
 もう少し例を挙げると、「パン」と言う音が鳴らしたたいとするなら、「パン」と言いながら(ただし声は出さないで)吹くと、そのように鳴ってくれるものです。ですから、出したい音を口で歌ってみて、その音のイメージと口の動きで鳴らすといいと思います。輝かしいラッパのファンファーレがあって、それを吹きたければ、「パンパカパーン」と歌ってみるということです。
 もちろん歌の時のコントロールとラッパのコントロールは完全に一緒じゃないから、ハードな練習は必要ですけどね。でも、私は以上のような方法で、音色をコントロールして、張りのある輝かしい音、重々しい音、柔らかい音などのコントロールをし、同時にさまざまな表現をしております。(つもりだけだったりして。)
 ただし、音の厚みということに絞れば、楽器がしっかりと鳴ることが前提です。上記のようなことは、口先だけ(ほんとは私もそうなんでしょうが・・・)でしか楽器を鳴らせていないとするならば、無理な話ですから、本当にしっかり鳴ってるかチェックして下さい。
 その上で、今までより口の中を大きく開けて、「イー」ではなく「オー」に近づけて吹くと、いい意味でより暗い、太い響きがすると思います。「イー」に近づくと音が薄っぺらになると思いますが。いかがでしょう?
 


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