レヒナーとヤマハ  #4803
投稿者:  ロータリTrp1号 (99/10/14 13:07)

 私、ベルリンフィルの元主席K.グロートが好きで、彼がレヒナーのロータリー使ってまして、欲しいナーなんて思ってました。でも、高いんで、シェルツァーでもいいかななんて。(シェルツァーも高いですが。)
 ロータリーとピストンの違いは音色だけでなく吹奏感やコントロールなどの違いもあると思います。で、ヤマハ銀座店にはレヒナーがおいてありましたんで、ヤマハ(YTR−9830、Mボア、シルキーのP5−4タイプ)と吹き比べました。
 操作性や音程はそう差がないように思えましたが、やはりレヒナーには、音色の味があります。ピッコロはもともとかん高い音が出ますから、それは共通してると思いました。でも、ピストンはどうしてもストレートに音が出る感じで、ロータリーは一度楽器の中にエネルギーを貯め、それを響きで発散する感じとでも言えばよいのでしょうか、そんなフィーリング(そういう意味ではB管やC管のピストンとロータリーの違いに似てるかな)に思えました。ただし、前述したように、管が短く音がかん高いため、B管やC管のときほどの差はないようにも思えましたが。
 この違いは、構造の違いにもよるのでしょうが、材質の差とも思われました。表面仕上げがレヒナーはGP、ヤマハはSPでしたが、材質はレヒナーはおそらくゴールドブラスでしょうし、ヤマハはイエローブラスです。レヒナーの音はGPらしい音に思えましたので、GP、SPの差も出てるんでしょうが、より材質の差が、響きわたるような音質か、ストレートな音質かの違いを生んでいるんだと思います。いずれにせよ、音色の違いは人に聞いてもらうのが一番よいでしょうが、とにかく一度試走されるとよいと思います。
 普段ロータリー吹いている私としては、レヒナーは無理でも、何とかロータリーをと思ってました。後輩にシェルツァー(フランスで14万円位で買ったらしい)持ってる人がいるので、適当な額で譲ってくれないかと持ちかけたら、だめといわれました。先のヤマハ銀座店のレヒナーは特価になってましたが、40万円オーバーでしたし、雑誌の広告で見た、M.シュミットは38万円位で、どちらも全然予算オーバーでした。そこで、信頼できる性能のピストンで、適価の物を探そうと思ってました。
 そうこうするうちに、お茶の水の下倉楽器から連絡が入り、ヤマハの生産中止された9810(Sボア、もちろんピストン)が、安くなってるって言うんで、これも予算オーバーでしたが、不足額を妻に借金して買いました。購入額=定価−(10万プラス)ぐらいでしょうか。税込みで20万を切ります。これはまだ、下倉にあるかもしれません。また、ヤマハ銀座店のHPにも特価品ということで先日までのってました。中古の良いのがあると良いですが、特殊管はなかなか出ませんから、もしお急ぎなら、問い合わせてみられたらどうでしょう。
 製品的には、シルキーはよいと思いますが、なかなか手が出ませんし、ヤマハを嫌われる方も多いようですが、私はヤマハはよいと思います。ピストンのB管以外、ヤマハをメインに使ってますが、ピッコロも満足してます。ロータリーのピッコロを購入する以外に、ヤマハを手放さないでしょう。(それに楽器云々の前にもっと練習しなくちゃいけませんものね。)
 ほんとはピストンであっても、材質をGBにしてもらったりすると良いのかもしれませんが、なかなかそうもできませんからね。
ヤマハもB・C管のロータリーはレヒナーに勝るとも劣りません。ですから、ロータリーのピッコロも作れるでしょうが、作ったとしたら、とても手が出る値段じゃないかもしれません。
 また、ヤマハのプロモデルにするのなら、先々の買い換えを前提にしないと、やがて物足りなくなる日が来るかもしれません。カスタムとそうかわりがないかもしれませんが、私は最初で最後の一本のつもりでカスタムにしておきました。