re:マーラーNo.5  #4946
投稿者:  ロータリーTrp1号 (99/10/20 15:10)

1973年のカラヤン/BPOは一説には、当時17歳の少年に吹かせたとの話が、レコ芸だが音友だか、あるいはその関連の本にありましたが、そんなことはあるはずがないと思ってました。そうしているうち、1996年のBPOブラスクインテットの来日の際、どうもそれは当時入団したばかりの23歳の新主席、ばりばりの美青年(当時はやった映画「小さな恋のメロディー」の主役マーク・レスターに似てると日本のプロラッパ吹きの間でも話題だったそうです。)、マルティン・クレッツァーその人のようです。
 マーラーの5番は、一番鬼気迫る演奏としては1987年のフランクフルトのアルテオーパーで録音された、バーンスタイン/ウイーンフィルがおすすめです。ラッパは誰でしょう?シューではないでしょう。ガンシュ?ジンガー?ポンベルガー?1973年のバーンスタインとのLDでは、ホラーが吹いてます。
 マラ5の、知、情、構成感と演奏の確かさという点で、最もおすすめは1988年のハイティンク/BPO。これもクレッツァーですが、私にとっては理想的な演奏であり、練習するときはこのクレッツァーの演奏を思い浮かべて吹いてます。
 1993年のアバド/BPOは吹きかたからしてグロートのような気がしますが、どうでしょう。この演奏はハイティンクの物と比べ、少し金管がバテ気味に聞こえ、緊張感を欠くように思います。ハイティンク盤のホルン、多分ザイフェルトでしょうが、だとするとアバド盤の時に比べ少し不安定に聞こえるのです。怪物ザイフェルトでさえこう聞こえてしまうのは何が原因なのでしょう?

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