re:後輩の練習方法  #5162
投稿者:  ロータリーTrp1号 (99/11/08 16:45)

 後輩さんについては、かずさん、サンデーペッターさんのおっしゃるとおりでしょう。焦りは禁物。あなた自身についても。
 何事もそう簡単にうまくいきません。多少の経験があっても、壁にぶつかることもあるでしょう。
 私なんかも、経験だけは20数年ありますが、途中あまり吹けない時期もあったりで、年数ほどには吹けません。ブランクのあと吹き始めたときなど、あまりに鳴らなくて、楽器をやめようと思ったことが何度もありました。でも、地道に吹いていると、次第に鳴り始め、今では、やっぱり続けてて良かったと思うのです。
 学問に王道無し、と言いますが、ラッパも同じでしょう。ただ、やるべき練習、あるいは効果的な練習方法はあります。また、かずさん、サンデーペッターさんがおっしゃるように、疲れたら休む。そしてまた吹く。これが意外と耐久力を付ける方法だったりするんですね。あるプロは、午前中2時間、午後2時間、夜2時間吹くなんて言ってました。(ただし、それぞれの2時間の中にさらに休憩をまじえてです。)
 どうやっても、上達に個人差も出るでしょう。上達の早い人を見て、うらやましくなるでしょう。でも、自分を卑下しない。あきらめない。誰もが1番を吹きたいかもしれない。でも、2番があってる人もいる。あるいは2番や3番の難しさとおもしろさがわかってる人もいる。誰もがリード吹きや1番吹き、あるいはソリストのようにはなれないと思います。人それぞれです。自分にあったポジションやスタイルがあると思います。あせらないで、またあきらめないで。いつか楽器が自分に振り向いてくれます。
 最後に、ラッパはどんな楽器よりきつい。弦楽器は、特にヴァイオリンは修得に時間がかかり、小さいときからやらないとなかなか満足に弾けるようにならないようです。でも、体力的にはラッパの方がきつい。木管も、クラリネットやオーボエは抵抗が強く、意外ときつい。フルートは、抵抗を自分で作らなきゃいけなくて、それができないと息はもたないし、鳴らない。やっぱりきつい。(サックスは楽だと思いますが。)でも、ラッパのようにならなくなるってことはない。
 金管については、ホルンがきつく、音がはずれやすいと言います。構造的にははずれやすい楽器なんですが、プロの演奏では、ラッパこそはずしても、ホルンははずさない。やっぱりラッパは断然きつく難しい。チューバとか、1日中吹いても平気なようですが、ラッパではできません。(トロンボーンやチュ−バは息はたくさんいるますが。)
 なぜラッパがきついのか。それは、唇使って発音する際、ラッパが断然速い振動を必要とするからで、かなり不自然で無理して鳴らしてる状態だからではないでしょうか。木管や弦は、発音体は楽器自身(リードを含めて)にありますから、その意味では楽でしょう。金管は発音体が肉体です。だから、楽器は本来楽器ではなく、共鳴体に過ぎない。金管は楽器は肉体そのものです。その上、ラッパがもっとも無理な発音してるわけで、つまりラッパは最もきついとなるわけです。 
 こんなきつい楽器でスモン。ばてるのは当たり前。他の楽器に比べきついことしてんだから、誇り持っていいし、他の楽器人には思い切りアピールしちゃって下さい。あとは地道に頑張りましょ。今、とっても上手い人も、おそらく過去には泣くような思いいっぱいしてんのよ。ま、これはスポーツでも何でも一緒ですけど。頑張って下さい。後輩さんも可愛がってあげてね。

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