re:顎をはる  #5253
投稿者:  kuro (99/11/15 09:35)

口の周りの筋肉の使い方には幾つかあって,どれも正しい奏法だと思います。
その内の一つだと思って聞いて下さい。

下唇の下の筋肉の使い方には,・下に引く ・上に押し上げる ・口をすぼめる 
などの方法があります。
いづれにしても共通なのは「上唇を振動させる」ということです。すべての目的は
ここにあると思っていいでしょう。

さて,先生がゆうゆさんに「顎をはりなさい」といったのは,下唇の下の部分が
ふくらむことによって,上唇の振動をじゃましているからではないでしょうか。
考え方として,上唇はリラックスさせて十分に振動させる。下唇は上唇の振動
を支えてやる。こういう意識で,一番出しやすい音(第2線のFあたりでしょう
か)をじっくりロングトーンするといいと思います。

上下の唇の位置としては,上唇が多少前になります。言い方を変えると,下唇を
多少内側にまく。・・・どうでしょうこれをやろうとすると,下顎を下に引く
ような動きになると思います。ロングトーンの音を聞きながら,ベストポイント
を探すと良いと思います。

上級者になると上下の歯の間隔を開けるという奏法もありますが,この場合多少
下唇の下の部分が膨らむこともあります。これはハイB♭以上の音域での話しに
なります。