re:歯の矯正と演奏について  #5917
投稿者:  サンデーペッター (2000/01/19 21:41)

私も高校1年から約2年間歯列矯正行った経験があります。私の場合、ワイヤー
は上下の顎に取り付けました。当然それまで6年間続けていたトランペットを
どうするかという問題がありましたが、歯医者には「だめです」と高校時代は
諦めるようにいわれました。私の場合、顎関節痛もひどかったので自分でも
これ以上無理と感じてましたが、医者にだめだと宣告され、親にも当然禁止され
、それまで培ったものを捨ててしまわなければならないと思った瞬間
大変なショックだったのを覚えています。それで大学に行ってまた一からやろう
と思い直しました。高校に入学して吹奏学部の見学しただけで入部はしません
でした。
歯並びがきれいになって改めてアンブシュアつくりから始めましたが、
矯正前と前歯の位置や口腔内の容積が全く異なるので以前のマウスピースの
位置、顎の位置では全く不自然で、以前の吹き方は全く出来なくなって
しまいました。それで、教本(「トランペットのテクニック」音楽之友社)
を参考にアンブシュアのを作ることを初めました。苦労したのは、以前の
吹いていたころの楽器の位置や角度、マウスピースの位置が体が覚えているので
いくら注意しても気が付かないうちにアンブシュアが狂ってしまうことでした。
また、歯や顎の位置感覚が無意識的には矯正前の位置が根づいているので
これもまた厄介でした。矯正で歯を引っ込めてしまうと、マウスピースの位置も
矯正前に比べ奥に位置するようになりそれが不自然で、その感覚が身につくまで
結構かかりました。
今では矯正を終えて11年位経ってアンブシュアを作り直しをはじめて10年
吹いていますのでもう安定していますが、昔とは全く違う吹き方です。
長くなってしまいましたが、私が薦めるのは本格的に吹くのは諦めたほうが
いいです。でも、2nd、3rdで無理なく吹くか、マウスピースぐらいに
しておいて、口腔内の変化に自然に対応していくのがいいです。
私の場合、矯正期間中は楽器を全く触らなかったので矯正後は前に述べたように
感覚の変化に対応できす苦労しました。当然、筋力も柔軟性も0になりましたし。
矯正中は今まで通りに吹くのは諦めましょう。これを機会に正しい奏法を
研究し、矯正後にパワーアップしましょう。
高校時代に吹けなければ卒業後の活動に焦点をあてて今からどうするか
考えるのもいいと思います。