消えた「MPについて」・・・再投稿  #5994
投稿者:  ロータリーTrp1号 (2000/01/27 16:44)

 ぎゃっふお〜!まいちまったぜぇ〜!せっかくなれねえ江戸弁でよ〜、何とか書いて、どんなレスが来るのか楽しみにしていたんだがよお、ぶっとんじまってたんだぜい!まさかこの身に降りかかろうとは思いもしなかったぜい!まあ、しかしよ、誰のせいということはないんだから、人生山あり谷あり、気長に行くしかないようだの〜。(管理人さん、気にしないで下さいね!)
 しかし、せっかく中川大先生におもしろいとお褒めいただいた「マウスピース」の親の文なんだけど、バックアップなんかとってなかったから、同じ文章は投稿できないけんど〜。でも、やっぱりいろいろと人のご意見ってぇやつをおうかがいしたく思っておりまするところなもんで、何とか思い出して投稿させて頂きたく思いまする〜。

話題ってぇのは、他でもねぇ、マウスピースについてどう考えるか、っていうことだぜぇ。人気プレイヤーと同じもの使いたがる傾向は、今もあるんだろうし、ジョン・ファディスのスーパーなハイトーンは奏法はもちろんだけど、MPにも秘密はあるんだろうな。皆さん、どんなこと考えて、どんな基準でMP選んではりますか?ジャンル問わずちょっと教えてんか?

 まずおいら自身のことについて話させてもらっけど、おいらは、アマオケプレイヤーで、ロータリーTrpを主に使ってんだけど、MPはヤマハ13B4を使用しております。13B4は浅めのMPで、カップ直径は中庸だと思うけんど、オケプレイヤーとしては小さめでしょうな。
 なぜこのMPかというと、やはり耐久力と吹きやすさを考慮すると、色々試してみてこれなんだよなぁ。浅めだから音は明るく、非常に良く響き音が通りやがる。コントロールも容易で、柔らかい音から堅めの音、暗い音から明るい音、軽やかな音から重厚感のある音まで出せるぜぃ。(MP自体は本当に様々な音が出せるだろうが、本当にそんな音が出ているかどうかは、本人がそのつもりになっているだけなのかしれねぇけんどよ。)ロータリーらしい音は十分に出せますぜい。基本的にはロータリーは明るい音(ジャズとかの明るさとは傾向は違うけど)の楽器だし、そういう音目指してっからねぇ。少なくとも「ロータリー=暗い音」は誤解だし、そんな考えでロータリー吹いてるとロータリーの良さを殺しちゃうよん。「柔らかい音=暗い音」でもないからね、念のため。ただ、暗い音も出せなきゃだめですけんどね。
 音も気に入ってんだけんど、パーフェクトってぇわけじゃねぇなあ。本当はもう少し大きいMPにした方が解決するんじゃないかな、という問題もある。調子により唇が堅く感じられる時(柔軟性に欠け、低音が出にくかったり、跳躍がうまくいかないときなど)があるが、こんな時はMPがタイトに感じられ、少なくとも直径は少し大きい方が楽に鳴るかも知れないと思うだよなぁ。ただ、1番を吹いていることもあり、ヤマハだと16番以上とかバックの1−1/2C以上(特に1なんて吹けたものじゃないって感じ)とかは、耐久力に問題が出てくんのね。音量は13B4で不足を感じねぇしよ、それで過去だいたい人よりでかい音で吹いてきたからなあ。ただ、もう少しでかい方が、高音域はぶっとくなるかも知れねえなあ。そんなこと考えっとよ、例の「えぐり」とかいうやつ以上に、カップ直径をでかくしてスロート絞ることで、楽にくちびる振動させつつ抵抗感も出す、っていう中川モデルのコンセプトにはなるほどって思ったぜい。1度試してみなくっちゃあなあ。
 ところでよお、MPの口径なんだけんどよぉ、オケの場合、バックで言うと1−1/2以上が当たり前ってぇ感じだわな。1番吹きはC管使うのが世界的な流行なんだけんどよ、音はB管の方がいいってことを認めてんだよな。そんでB管の音を目指しつつ、楽なC管を使う方が使い勝手がいいってぇことらしい。そのために太い音になるようにでかいMP使うってことらしい。まあ、わかるけんどよお、音がB管が良かったら、B管使えっていうの。ドイツやエゲレス(イギリス)なんかは、この間までB管主体だったけんど、ドイツは今、1番はみんなC管使ってやがる。C管使った方がいいって曲もあるし、繊細で確実になったかも知れねえが、B管が多かった1970年代までの録音の方が豪快に鳴って、重厚感があって良かったって感じだわな。(今、B管主体なのは、主なところではロシアだけ?)
 まあ、いずれにせよMPは欧米人なんか昔から大きいの使ってたようで、体格も違うし、彼らにはそれでいいのかもしんねぇ。(ロシアは5番とかが多いようでんな。)けど、日本人でも結構いるよな。こういう人。
 昔、新日フィルでチャイコの交響曲5番聴いたけんど、1番吹きの大倉さん(1−1/2Cだそうです)、最後は死んではったぜい。音はなるほど太かったけど、明るさや輝きは今一つだし、こんなものかなって感じ。ソロを聴いたことがあるけど、大倉さんのソロは素晴らしく上手く、こりゃ逆立ちしたってかなわないってぇ感じだったな。でも、チャイ5を吹いたときの音は、先日うちのオケでやったときの俺の音の方が良かったんじゃねえの。(冗談半分で聞いてね。)N響なんかもそう。津堅さんなんかもMPが大きい過ぎんじゃねえのって感じ。最近かなり良くなってきたけど、日本のオケのラッパ吹きは、チャイコなんか最後のところで死んじまうことまだまだあるよねぇ。(誰にとってもきついのよね。)ファンには申し訳ねぇけんどよ、プロはプロだから、こうした批判には堪えてもらってだなぁ、答えはステージできっかり出す。そして、「素人のアンちゃん(おっちゃんか?)、本当の僕はこうなんだよ」って回答に対し、「恐れ入り谷の鬼子母神〜」って、ぐうの音も出ねぇようにしてくんないと、少なくとも俺の認識は変わんねぇなぁ。ただ、悪口言ってんじゃあないぜよぉ。そこんとこわかっておくれなぁ。
 ところで、個人的にはN響の関山さんは日本1のオケプレイヤーだと思ってるんだけんど、あの人ような日本人離れした体格してないと、きつい楽器(バックとかモンケとか)にでかいMPは合わねぇんじゃないのって感じ。(体格関係ないって人いるけど、少なくともそれに見合う体力はいるでしょう?)ドイツ人同士でも、ベルリンフィルのアイヒラーやヴェーゼニック(1960年代から70年代前半の1番)に対し、ケルン放送響の1番シュウナイデヴィントが、モンケに1番のMPなんかで吹くからあんなにミスすんだ、って言っている。だから、欧米人でも、1番ってやはりでかいMPなんだよね。
 マグワイヤやソーサのバッティングはやはり欧米人での特別なんだろうし、松井といえどまねできねえだろうなぁ。松井は松井にあったバッティングしなくちゃなんねぇ。あの王さんなんか、腕力は当時のチームメイトに劣ったんだと。それで、一本足打法でタイミングで打つ、っていう独自に方法でホームラン量産したんだよな。だから、マグワイヤやソーサが1番だったら、松井も1番なの?3Cでも5Cでも彼なりのホームラン打てるんじゃない?少なくとも王さんはそうしていたようだし。ホームラン打つには、120〜130メートル飛ばせばいいわけで、150とか、160メ−トル飛ばすために無理する必要ないわけジャン。1番使って、実は凡打の山じゃあ、話になんない。1番使って鍛えたら、もしかしたら、170メートルのホームランが打てるようになるかも知れまへんけどな。でも、大きいMP使ってる方、ちゃんとヒットやホームラン打ててますか?そこの変を教えてほしい気がしますね。
 ま、これは本当はでかいMPで吹きまくりたい(音量はより出るもんな)けど出来ない私のひがみじゃねぇかって言われたら、否定はしないけんどよ。ところで、私の唇厚いんですう。厚い唇に人は大きいMPがいいという人もいるけど、厚い唇で大きいMP吹けねえ、という話を聞いたことがあります。どっちが本当やねん?とにかく、MPはまず吹きやすさで選ぶ。それから音。というのが私の場合でんな。
 以上、長くなって申し訳ござらぬが、オーケストラ中心に話をしてきたんだけんど、ジャンル限らず、「自分はこうだ」って、話を聞かせてやっておくんなまし。


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