re:太い音(便乗)  #6171
投稿者:  サンデーペッター (2000/02/10 20:18)

型番さんの響きは文面から想像するにと、わりと柔らかい系なんでしょうか?

私の後輩で、Bachの1Cを使っていて、ハイトーンもよく出るし、全音域にてリップトリルが非常に上手く何でも吹いちゃう人がいましたが、入団してきたときは
音色が柔らかく上手いけれどオケのtuttiでは全然めだたなく、「テクニシャン」
とよばれてました。ちなみに中学か高校の
(吹奏楽ではコンクールで全国大会金賞3連覇の経験のがあり、
全部1stで出てたと言っていました。)
私の2つ下の学年でしたが、私が卒業後に彼がまだ在籍中の母校のオケの定演を
聞きに行ったところ、以前の柔らかい響きではなくて芯の固い突き抜けるような
響きになっていました。一緒に行った学生時代のオケ仲間も、オケのラッパっぽく
なったなあ、と口をそろえて言ってました。

そもそも、Bachの1C自身の持つ響きの持ち味は輪郭のはっきりした
芯の固い響きだと思います。
このクラスの大きさのMPを十分に鳴らすにはロータリーTrp1号
さんの言うように相当息の量が必要で、実際1Cでがっちり鳴らす人は私の知る
かぎり大柄の人が多いように思います。
また、このクラスのサイズのMPはそれ自身の持つダイナミックレンジより狭い範囲の音量で吹いている限りでは音色に幅があり、ソロなんかではいい感じですよね。
でも、そのダイナミックレンジで出来たアンブシュアでオケで求められる音量を
出そうとすると、アパチュアが開きすぎるせいか、音色が散らばる感じになり、
指揮者側から聞くと輪郭がぼけてしまうと思います。
鳴らせているようで鳴ってない、ということはこういうことなんでしょうね。
私もBach1Cを使うとそんな感じになるので、もうこれを使うのは
諦めました(^^;)。
学私の後輩で、トレーナーに、「あなたはMPがでかすぎだから響きが開きすぎて
いるので小さいものに替えるように」と言われて1・1/2Cから3Cに替えた後輩
がいましたが、まさに本題を指摘された例と思います。

また、大きいMPでも音響的に奏者自身とマッチせず、効率的に響かせられて
いないこともあると思います。

私も最近になって気が付いてきたのですが、MPの持つ音量、響きのダイナミックレンジは普通のアマチュアのプレーヤーが思っているより大きいように思います。
それに気が付かないと、必要以上の大きなカップに走ってしまい、本来の響きを
得られなくなることがあると思います。
(私もその一人なんで、偉そうに言えた身じゃありませんが。)