CDで聴ける大きなラッパの音  #6205
投稿者:  ロータリーTrp1号 (2000/02/14 10:28)

 そうですよね、音楽を聴いて、その音をイメージすること、重要ですよね。
 
 生コンサートが一番良いんでしょうが、日常的に聴けるのはCDなど録音されたもの。ライブであっても、マイク何本もたてて録音するレコード録音の場合、録り方によって聞こえ方はまるで違うもの。ラッパについて言えば、生より聞こえにくい場合もありますが、多くは、ラッパのfはよりはっきり聞こえるように録音されていることが多いのでは?

 CSOのアドルフ・ハーセスはそりゃすんごい奏者ですが、一部の録音にあるように、オケ全体を制圧するがごとくの音量で吹きまくっているのか、というと、実演ではバランスも考えながら吹いているでしょうし、いかに彼がすごくとも、他のメンバーも名人揃いなわけで、だからこそCSOはBPOやVPOに比肩するオケとして賞賛されるわけです。ですから、生演奏では、ハーセスの音は良く聞こえても、CDなどのバランスとは、おそらく少し違うはずです。(実演を何度か聴かれた方、教えて下さい。)

 しかしながら、CDで聴けるバランス、これを参考にするのもそう悪いことではないように思います。

 私、CD(昔はレコードやテープ)に合わせていろいろな曲を吹くという楽しみを持っております。パート譜が手に入れられる曲についてはそれでよいのですが、ない曲の場合、ポケットスコアを買い込んで、オケの1番ラッパのパートを書いて、楽譜を用意しました。
 当然、CDはテキストともなり、その吹き方や音色、音量バランスをコピーしようとしたものです。

 私の場合はBPO(ベルリンフィル)です。中学生の頃より、カラヤン指揮BPOのチャイコフスキーの交響曲第5番(DG、1975録音)が好きで、そのラッパが図太く、輝かしく、華やかで、時に繊細で、今もそのラッパをオケのラッパの理想の典型と思い、それを目指しています。先日の、私のオケの演奏会でも、この演奏におけるトランペットを目指して吹きました。
 

 気をつけないと、こんな風に考えることは、時にオケにおけるあるべきバランスを壊してしまうことがあります。ですから、実際の演奏はオケの中でのバランスを考えて下さい。(ただ、思ったより大きいときもありますが、ffのテュッティでは、思ったより鳴ってないことのほうが多いかも。)

 しかし、少なくとも、練習のイメージには大いに役立つ。ラッパって、オケの中では大きく鳴ってなんぼ、という部分がありますから。

上手いオケ、ラッパが良く鳴っている録音、なんぼでもあります。こういうのを聴くとイメージしやすいと思います。
 
 私の場合、いろいろなCDなどにおいて、BPOを中心に、時に同じロータリーTrpでも傾向の違うVPOや、あるいは他のドイツのオケを参考にしたり、フランスものなどでは、フランス系のオケやアメリカのオケなどを理想としたり、いろいろ聴いてイメージしてます。そのうち、既存のプロなどでは飽き足らなくなってくるでしょう。私の理想の奏者は、いまでは頭の中にあります。でも、これもいろいろ聴いた上でのことですし、これからもいろいろ聴くことにより、理想の奏者のイメージはますますグレードアップするでしょう。


p.s.オケのtrpパート譜をいろいろお持ちの方、メールを下さ    い。 
 


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