re:ストンビの楽器について  #6311
投稿者:  ラッパ大好き(館長) (2000/02/22 04:49)

私も今までに古い時代のストンビを4.5本見た事や吹いた事がありますが製品のばらつきはすごいです。音程も全体的に低いとか高いのならいいのですがバランスが悪く、ある音は高く、ある音は低いという楽器もありました。これだと音程に神経を取られて演奏に集中できないですよね。でも鳴りは素晴らしいのも何本か見ています。ストンビはもともと宝飾品メーカーでラッパはまったくの最初からはじめた会社です。最初はシルキーのコピーからはじめて2年後にまったく方向変換をしてストンビ独自の路線を歩き出しました。
私がストンビの社長に聞いたところでは最初は10本作って8本は捨てていたという事です。ですから日本に最初にストンビが入り始めた頃はまだまだ技術も完成されていなかったというのが事実でしょう。またアンドレが監修していた頃は短くなればなるほどストンビは良い!といわれていた時期もありましてピッコロ、E♭管などはかなり有名で使っている人もかなりいます。ですから古い楽器=悪いではなく
古い楽器=当たりはずれが多かった!が正しいかも知れません。但し音程の問題もマウスピースによってかなり違いますのでいろいろなマウスピースで試してみると良いと思います。先日も中古で古いストンビがありましたがストンビのMPで吹くとちゃんと音程が良くなります。またラスキーもストンビとは素晴らしいほどよく合うマウスピースですので試して見て下さい。ストンビ独特の音色が更に引き立ちます。古いストンビと現在のストンビとの決定的な違いは音程でしょうね。一度、当店で吹き比べていただければすぐおわかりいただけると思います。マウスパイプにコンビと書かれたモデルは既に96.97くらいのモデルなはずでアンドレとの契約が切れてからのモデルです。この頃になると楽器も相当良くなっていますが細かいところの作りは雑でした。管のつなぎ目などを見るとよくわかると思います。
今はアンドレの一番弟子だったビセント・ロペスやスパニッシュ・ブラス(ルールメタルス)が契約プレーヤーで開発や設計、最終検査に加わり現在は月産500本も作っている大きなトランペットメーカーになりました。私もストンビの工場へ行ってみるまでは半信半疑だったのですが出来上がった製品を無造作に取って吹いてみても、はずれはすごく少なくてびっくりしました。10本中8本は合格点のラッパだったからです。音程もストンビの検査方法で不良品が出る確立は100本に1本だという事も前回の工場訪問で教えてもらいました。
先々週のアメリカの楽器フェアNAMMでもストンビのブースはすごく賑わっていました。アメリカでも相当に人気のある楽器になっています。おそらくこれからも相当に人気が出る事は間違いないと思ったのでTLでも販売に踏み切ったのが事実です。
やはり実際に吹いて見ていただくのが一番違いがわかりますのでぜひ試していただきたいと思います。定価もかなり安く設定してありますし最近のストンビの良さは文章では表現できません。(以外と安い楽器が良いですよ)エリートなど!

このような説明でよろしいでしょうか?


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