re:存在感の有る音色  #6339
投稿者:  うにょ (2000/02/24 16:40)

若者ですみませんが(笑)、レスします。

Michelさんのおっしゃる「良い味」というのは、「良い」というのは
個人の感性によると思いますが、さておき、僕も一番大切にしたいと
思っているものです。最近は若者のみならず、どこのオケも自分の味
というものを持っていないと感じています。

僕の知人にテクニック・音色ともに抜群で、非の打ち所のない演奏を
する人がいますが、味わいがないのが唯一の弱点なのです。それだけ
吹けるのにもったいないなぁ、と師匠にも言われているみたいです。

じゃあどういうのが味わいか、と言われると、なかなか難しいですが、
味わいの違い自体は、一流のプレイヤーでは結構わかりやすいと思い
ますよ。音色・歌い方を聴くと誰だかわかるプレイヤーっていますよ
ね。こういうのは独自の味を持っていると言っていいのではないでし
ょうか。変な話で恐縮ですが、昔はフランス、ドイツ、アメリカ、イ
ギリス、ロシアとどこの国のオケも独自の音色・響きをもっていまし
たよね。これも立派な味ですよね。「良い」味かどうかは、個人の好
みにもよると思うので、どれが一番とは一概に言えないと思いますが。
もちろんラッパも全然違いますよね。’70年くらいのいろんな国の
一流と言われるオケを聴き較べてみるとすごくオケごとの個性を感じ
ます。

今じゃ、インターナショナルになってしまって、どこも似たような音
しか出してなくてつまらないんですが。


でも、アマチュアでそこまでっていうのはちょっと無理がありますよ
ね。僕は自分の味を「ドイツちっくな演歌ラッパ」にしたい人なんで
す。ドイツのオケが好きでそればかり聴いていたもので、それを目指
したいなと思ったのがきっかけですかね。演歌は地です(笑)。でも
これに至るまで色々な演奏に触れ、他の楽器にも影響を受けてきまし
た。その中で自分にとってプラスになるものはなるべく取り入れてこ
ようと努力してきたつもりです。まだまだ僕みたいなのは経験の浅い
若僧ですから、技術面も改善の余地ありすぎで、味云々のレベルに達
していないのは分かっているのですが、それでも、こだわりを持って
やりたいな、っていうのが本心です。持っているつもりになっている
だけのような気もしますが(笑)。

今までいろんな楽器のいろんな奏者を見てきて、こだわりのある人は
上手かろうが下手だろうが、独自の味・魅力を持っているという気が
します。その味が良いか変かは別にしてですが。アマチュアの演奏会
など聴きに行って、こだわりや味わいのある演奏・奏者に出会えた時
は、幸せな気分になりますね。それで、この人がいるのなら次も聴き
にこようかなって思います。

なんだか、まとまりのない文章になってしまいました。僕自身このテ
ーマにはとても興味があり、先輩の方々の意見を伺いたいところです。
よろしくお願いします。