re:本番前は・・・  #6485
投稿者:  ロータリーTrp1号 (2000/03/07 10:12)

 出来れば、アップして唇ほぐれたらすぐ本番、っていうのが理想ですね。
 
 したがって、特に当日リハは徹底的に手を抜きます。出来れば1音も出したくありません。

 ラッパ吹きの私個人から見れば、それまでにしっかり練習(?)して本番に臨みますし、少なくとも、当日のリハで練習することが、本番での成功の効率を上げることにはなりません。
 しょせん一発勝負、本番での集中力しかないわけです。プロと違い、本番回数の少ないアマでは、どうせ本番前、特に重要なソロのの手前など、緊張するに決まってます。リハで吹いたから、緊張しないなんてあり得ないです。私の場合はね。


 しかし、当日リハは自分のためにだけあるのではありません。私なんか、自分のためなら当日リハはないに越したことはないのですから。やはり、オケやブラスなどの楽団全体としてはリハはやった方が良いということになるわけで、その中で1音も出さないのは周りに対し、迷惑をかけてしまう。そこで、
 「吹かなきゃいけないかな」
となってしまいますね。

 現実的には、軽いプロの時は当日リハで一通り吹きます。重いときは、徹底的に手抜きします。指揮者の許しを請いますが。(指揮者は、「リハはいいようにして下さい。」と言って下さいます。)
 

 なぜ、リハで手を抜きたいのかと言いますと、やはり本番でばてるからです。
 私の場合、本番の4時間前ぐらいに鳴らしてしまうと、そのときは軽いアップ程度だったとしても、唇のフィーリングがまるで変わります。妙に緩んで、緊張できにくい。これは唇が腫れるからでしょうか?よくわかりません。
 したがって、高音や大きな音が、あるいは同時にピアノコントロール(こくにピアノでB管の実音f以上を吹くときの音程など)絶好調のレベルから遠ざかってきます。本番こそ、絶好調で、自分も持ち味をフルに発揮したいのに、それが出来なくなってきます。そうなったとしても、ミスは出ますが、そこそこは吹けます。しかし、好調時の自分がそこにいないなんて、悲しいじゃないですか。
 コンディションが悪いときには自信がなくなり、不安になり、そのために緊張するんですよね。逆に、コンディションが良いと、自信があり、
  「自分の演奏を聴いて!」
っていう感じで吹けますから、緊張しません。
 で、当日リハを吹かない方が、好調で、自信に満ちて、うまくいく確率が高いと思います。そのほうが、周りにも良いわけで、だから私はリハは吹きたくないですね。

 ただし、以上は曲にもよりますがオケの1番の時です。2管編成の2番の時は、苦にならないときもありました。

 原因は、スタミナやパワーがまだ足らない。本当の吹き方が出来ていない。なんてとこでしょうか。でも、今でも、ほぼ毎日2時間以上(2時間吹きっぱなしではありませんが)練習し、それなりのことはしています。もちろん練習のやり方に工夫の余地があることはわかっておりますが、日々楽しむことをモットーとし、なにより鳴らすこと自体が練習になると信じておりますので。、とりあえずこんなものかなと。まあ、さらに上を目指してはいますし、少しずつ上手くなってきているように思いますが、現実的は今から飛躍的に物事が改善されるなんてことはないでしょう。

 ですから、今の自分のレベルと上手くつきあい、自分を良く知って、本番で自分の最高のパフォーマンスを発揮できるよう、自らをコントロールするのがベストだと思ってます。

 1日にステージ2回分を本気でこなせるとしたら、私に言わせればそれはお化けです。そうでないとオケやブラスの1番はつとまらない。と言われても、困っちゃうな。ま、少なくともプロはそうでしょうが・・・。
 
 



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