ちょっと長いですが。  #6836
投稿者:  Shorty (2000/04/24 17:16)

最近奏法に関していろいろな議論があったもようです。そちらを参考にしてもよいとおもいますが、ちょっと長くなりますが個人的な考えを。
面倒な人は飛ばして下さい。
僕はラッパを持って12年程になりますが、ついこの間まで満足に吹くことができませんでした。
長いこといろいろと考えていろいろ試してもみましたが、その結果として、

@あまり細かすぎる発見はたいていうまくいかない(どこの筋肉をどれだけ使って・・・など)
A教則本をひたすらやってもうまくならない(これは後で注釈をつけます)
B人間の体は思ったよりうまくできている
C奏法とはよりざっくりとしたものだ

ちょっとわかりづらいですが、こんな感じです。
@はなかなかどうして理解しずらいです。どつぼにはまっている人はやはり細かいことを考えてしまいがちだからです。いかに考えずに吹くかを考えました。
Aはちょっと乱暴な言い方です。教則本は大事です。しかし奏法で根本的に問題を抱えている人が教則本のテクニカルな練習を一生懸命頑張っても、8割は時間の無駄遣いでしょう。
Bは@やCにつながりますが、スランプにおちいった人がこだわる細かい問題というのは、実は体が勝手にやってくれる事だったりする事が多いです。大事なポイントだけを押さえて、あとは自分の体にまかせるのが肝腎でしょう。
Cが本題です。
僕自身の経験では、下唇がどうとかにあまりこだわりすぎないほうがいいと思います。
はまださんの場合、楽に出せてかつきれいな音がでる音域があるでしょうか。
多分あると思いますが、その音をだしながら、唇のどの部分が振動しているか感覚で確かめて下さい。
基本的にその部分が全音域共通の振動場所になります。
普通にド→ドと1オクターブあがるだけでもその場所が変わってしまう事があります。
ほんの1オクターブでも以外と力が必要です。
もう一つのポイントは、はまださんの場合はどうかわかりませんが、「楽器に息を入れる事」です。
ありきたりのようですが、意外とできていない人が多いです。
これは腹式呼吸の練習をしろとかいう事ではなく、唇のところで息の圧力が殺されていないかどうかという事です。
アンブシュアの形にこだわるあまり息の流れを抑制してしまっている人が非常に多いんです。
アンブシュアを考えない事は考えてしまった人にはすごくむずかしいのですが、息が楽器に流れ込んでいくのをイメージし、
そのイメージどおりに吹けるかどうか試してみてください。
だめだったら一度楽器をおろして息を出してみましょう。その時に感じる息の流れが
楽器を吹いた時に感じられたら大成功です。
長くなりましたが、個人的に考える奏法の骨はこんなところかと思います。

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