re:諸件
#7423
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ロータリーTrp1号 (2000/06/16 09:56)
ロータリーのMPですか・・・。私は、大きいMP使えません。通常ヤマハ13B4という、中庸のリム口径、浅めのMPです。(GP仕上げにしてます。美しく、感触もシルバーより良いような・・・) 楽器がヤマハラボ(B,C)なので、ヤマハのMPで合わないわけがないと思っています。ピストン(B:バック、C:ヤマハ)の時も同じものを使います。 あと、B.C.マイヤーやヤマハ旧モデルのC管の時、少し気分を変えてカップの深いヤマハ14E4にすることもあります。 音色は他人が判断することでしょうが、自分としては13B4で気に入っています。音を周囲に溶かすとき、際だたせて良く通すとき、両方のコントルーロールが利きます。今のところ特に問題は感じてませんが、もっと良いものもあるかも知れません。ブレズルマイヤーやシュミットなど、ドイツ系のMPは試してませんから。 ここで言いたいことは、MPを銘柄で選ぶより、ロータリーの音色に対するイメージを持つことの方が大切かと思います。アメリカ人がロータリー吹くと、アメリカンなピストンの音がするなんてよく言いますが。それは、極端な言い方でしょうが、ロータリーのイメージがはっきりしていないとこんなことが起こることはよく言われるところです。 ロータリーの音も、例えばドイツ、オーストリアでも楽団や地方などによっても違います。(もちろん個人によっても。) むかし、クラリネット吹きの後輩にBPOのマーラー交響曲1番(ハイティンク指揮)のCDを聴かせたら、「ラッパは上手いけど、これならロータリーはいらない。ピストンと変わらない音だ。」と言ってました。 とんでもない。紛れもないロータリーの音ですが、彼にとってのロータリーのイメージは、あくまで柔らかく、暗い音だったのです。fでパンチのある抜ける音はロータリーにもあるわけですが、そういうイメージがなかったのでしょうか。 ロータリーの音は柔らかいけど、明るいですよ。ドイツ系はそうだし、ウイーンなんてもっと明るい。ロータリーにどんなイメージをお持ちですか?私としては、北は少し暗めで、fに重厚感があり、反対に特にウイーンではその重厚感を嫌って音をつくってるイメージがあります。 MPはドイツでは浅いものを多く使う人が多く、ウイーンなどでは口径が大きく、深いものを使うことが多い、と聞いたことがあります。ハンス・ガンシュは1時ヤマハ15E4を使ってました。(いまは知りません。)ロータリーのMP=深いもの、と決めつけるとまずいんじゃないでしょうか。 音色をイメージ出来て、それを出そうとすれば、MPは何でも良いのでは?ドイツ人のロータリー吹きもバック、使ってる人は多いんでしょ?(私はバック嫌いですけど。あの仕上げのいい加減さがたまんなくイヤでした。音が荒れそうな感じ。) あるいは、音のイメージが出来ていて、バックやヤマハ、シルキーなどではぴったりのものがないとすれば、ブレズルやシュミットなどに頼るしかないのかも。(もちろん最初からブレズルやシュミット、ティルツなど、ドイツ系MPから探すことが悪いなんて言ってるんじゃないですよ。) ロータリーはマウスパイプに段差がなく、そこがピストンと違います。ホルンは、シャンクなどが楽器により異なり、楽器とMPの組合わせで、合うもの、合わないものがあるようです。 ラボではヤマハのMPで問題ないわけすが、他の楽器では、MPとの相性が色々あるのかも知れません。相性が悪いと、音色はもちろん、特に音程や様々なコントロールに難が出るのでは。 結論としては、 1.自分のロータリーの音色をしっかりイメージする。 2.MPの持つ音色がイメージに合うかどうかの他、 構造的な相性を考慮する。 これはピストンでも同じでしょう。 もっとも、これらを踏まえた上で良いMPをお探しだったとすれば、それはよけいなことを申し上げ、失礼いたしました。ご容赦下さい。 |