「横巻きの音」のイメージ  #7428
投稿者:  モンケ (2000/06/16 14:42)

こんにちは

ワタシはモンケB管に長い間バック1-1/4Cを使っていました。
他にも3C、1C、1-1/2C、1-1/4Bを使用しましたが楽器との相性と言う点で
問題を感じたことはありません。(鈍感なのか・・・)

しかーし!

ブレスルマイヤーのLG2を始めて使ったときの衝撃(大げさですね)は
それはもうたいへんなもので。

LG2はブレスルのなかではバックボアが細い(開きが遅い)ものですが
倍音豊かな、Tp同士でも他の楽器とでも融けやすい音質には驚きました。
自分の出したいB管の音の理想に近いものがありました。このときにバックとの決定的な
違いを感じました。G1、G2等はキツイですがさらによい音がしました。

もうバックは全く使っていませんが、「相性の問題」はやはりないのではないかと
思います。クレッツアーもバックを使ってますしね。。

すこし横道にそれますが、
ロータリさん、サンデーペッターさんの仰る「音のイメージ」というのはとても
重要だと思います。
元BPOのグロートとオハナシする機会があったときに、
「楽器は(モンケでもヤマハでもレヒナーでも)問題ではない」
と言っていました。おそらくグロートは縦巻きを使ったとしても
我々が彼にイメージする(横巻きらしい)ような音がするでしょう。

しかしこの言葉を真に受けてはいけません。
やつら(失礼!)は日本人とは違い子供の時から横巻きの音を聴いているのです。
鼓笛隊のちびっ子だって横巻きを使っているんですから。
日頃縦巻きを使っているヒトが時々横巻きを使っても、多くの場合
「音のイメージが縦巻きのまま」なのです。
ワタシは縦巻きは持っていないので想像ですが、縦横を持ち替える場合、
音のイメージの切り替えこそが楽器の違いより遙かに重要だと感じます。

吹きやすい、というか、比較的持ち替えの容易な横巻きを使えば
器用にそれぞれを吹きこなすことは可能でしょうが、「横巻きの音の
イメージ」を作るには、耳からの情報はもちろん、ある程度の期間(数ヶ月以上?)
横巻きだけを吹く必要がある と思います。脳にインプットする と言うか。
(そして数ヶ月後に縦巻きを吹いたときには「なんか横巻きの音みたい」と
言われることでしょう(笑)。是非は「?」ですが)

で、音のイメージですが、例えばモンケの場合
「音の立ち上がりの悪さ=暗い音」となりがちですが、ロータリさんの
仰るように決して暗い音ではないですね。ただやはりアメリカ的な「明るさ」
とは全く異質のもので、相対的に横巻きの音を「暗く深いサウンド」と感じるのは
ある意味妥当なところかと。

最近シャーガルのC管を入手したのですが、モンケとは全く違いますね。
求められている奏法が異なる といった印象です。息をたくさん使って
鳴らすモンケに慣れているワタシには、シャーガルの反応の良さには
びっくりです。ある意味軽く、コンパクトに息を使わなくてはいけないように
感じていますが、これがなかなかムズカシイ。
シャーガルでもドイツタイプだとまた別なのでしょうが。

そうそう、ブレスルマイヤーはモンケよりシャーガルの方が合いますね。
楽器とMPに求められている奏法に共通点が多いように感じます。

*モンケの難しさを改めて痛感した次第で。

現地ではドイツ系とオーストリア系の音、奏法についてそれぞれが誇りを持って
「別物」と認識しているようです。なるほど。「楽器がこれだけ違えばムリもない」
と思いました。順序としては、求めるモノの違いが楽器に象徴されるのかも知れませんが。
この違いを強いて日本の文化にたとえるなら、関東と関西の様な感じでしょうか・・・
「強いて」ですよ あくまで(笑)



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