re:チューニングの音について  #7811
投稿者:  やちまう (2000/07/14 21:44)

> Aを基音とするのはドイツ教会旋法に端を発します。

これは、「なぜドの音がCなのか」という事を説明する諸説の中の一つですね。
体系化したのは、グィード・ダレッツォらしいですが。


> たしか,Cのミクソリディア?だったかな?間違っていたら誰か訂正してください。

教会旋法は正格旋法と変格旋法があって、音だけ並べてみると同じ並びになってしまっ
たりするけれど、終止音が何かという観点で眺めてみると、「エオリア旋法」の様な
気がします。


起源がどうあれ、チューニングの基準音として今でも引き継がれているのは「合理性」
からだと思います。

一つの基準音を発するだけで、全員のチューニングが可能な音ということでしょう。

オケで使用される弦楽器の調弦にAの音が必ず含まれてますので。。。
ヴァイオリン : G-D-【A】-E
ヴィオラ : C-G-D-【A】
チェロ : C-G-D-【A】
コントラバス : E-【A】-D-G

え?管楽器の都合が無視されてるって?
仕方ないですよ、人数では弦楽器の方が多いですから。

トロンボーンが一番気の毒です。Aは第2ポジションですから。(笑)
どうにでもなっちゃう。

オーケストラ系ではA
吹奏楽系ではB
・・・っていうのが一般的でしょうが、実際にAだけではなく、それ以外の
音も基準に発してチューニングしていたという話を聞いたことがあります。
(イスラエル・フィルだったっけかな?)


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