即席ロータリー講座  #7829
投稿者:  モンケ (2000/07/18 09:36)

初めてロータリートランペットを持ったとき、持ち方がわからずドキドキします
よね。あるいはしばらく使っているが「はたしてこれで良いんだろうか」と
感じる諸兄のために「ムム!やるな」と思わせる(カッコだけ)横巻き講座。
一応ロータリー啓蒙委員会ですから(笑)
あ、一応B管を想定しています。

1 1番管を1〜4mm抜く

1番管を全部入れているヒト、抜きましょう。
このくらい抜かないと、実音Es、Asの音程が高いですね。調性によって微調整しましょう。
また、2番管を髪の毛1本分程抜くと、ピッチのコントロールが若干し易くなります。

2 上の実音Gは3番ヴァルブを使う。1、2番は使わない。

音程と、抜けの良さを優先するといつの間にかこうなっていまして、周りの人間も
みなさんGは3番使ってます(グロート教授もだー)。メーカーや楽器の個体差による
カモしれない・・・   1、2番とは抵抗感が全然違いますね。
あ、そういえば下のDも3番使ってる。

3 構え方。正面から見て左右の肘が広めの「ハの字」になるように構える。

縦巻きから持ち替えると、どうしても肘と肘が接近した窮屈な構えになりがちです。
胸を開く自然な構えをとると、自然に両肘は張り出します。肘から手の甲まで
がなるべく直線になるようにしましょう。(左手首は少し折れるかな・・)

4 つば抜きはハイCキーです。じゃんじゃん使いましょう。1番バルブを併用すること。

ツァラトゥストラのオクターブ、英雄の生涯、復活の5楽章、オケコン、マラ7、
マラ9、革命、展覧会の絵などで重宝しますね。
調子のよいときはこれらの曲のサビの部分を吹いてまわりに
アピールしましょう。C管だとハイDキーとしてアルプス交響曲で使えますね。
同様に1番ヴァルブ+つば抜きでAsが出ますから、ペトルーシュカでも使えます。
スネアとのソロのあとのスラー。もう百発百中です。

5 マウスピース。

自分が吹き易いものでよいと思いますが、ロータリー用のものを1度は試しましょう。
主にバックボアの違いで、息の入りやすさ、コントロールのしやすさが随分異なります。
また音量の大きい時の「やかましさ」の違いが実感できると思います。

6 おまけです。本番中、スタンドに楽器を立てる場合はなるべく正面から見える
ように立てましょう。観客の中のTp吹きは「ムム、ロータリー・・どこのメーカーだろう・・・」と
凝視することでしょう。また、本番終了時にソロ、あるいはセクションで答礼が
ある場合には、しっかり胸元に楽器を持ちながら柔らかな笑顔で立ち、楽器を
アピールしましょう。


8 オマケその2。最近話題になりましたが、左手のどの指をフックにかけるか、
右手の親指はどこに置くか、は、手の大きさなどで変わりますから決まった形は
無いように思います。マイヤーのようにトリガーが3番管付近にある場合は自ずと
形が決まってくるように思いますが。

以上、読み返してみると大したことは書いてませんねぇ・・
オマケ以外は実際にモンケのB管を十数年使ってきて自然に身に付いたものです。
また、横巻きを吹いているヒトを見る時に、違和感を感じたことのある部分でもあります。
メーカーの違いや、それぞれの奏者のスタイルの違いがあって当たり前なので全部を真に
受けないよう(笑) 異論、反論は多々あるかと思いますのでぜひお聞きしたいです。



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