駄目なのはカスタムではなく、その先生。  #7849
投稿者:  ロータリーTrp1号 (2000/07/19 10:43)

 その先生、学校の顧問の先生なのか、それともトランペットの先生なのかわかりませんが、
だめだわ、その先生。
 人のことをだめだなんて言うなんて、本来良くないことは重々承知ですが、あえて言いたい
と思います。
 
 まず、自分の考え、趣味を生徒に押しつけ、生徒の判断に全く敬意を払おうとしないことが、
教育者として失格です。教師も人間、感情もありますし、色々失敗もします。いまごろ、思うに
まかせて言い過ぎたな、と反省しているのであればよいのですが、あなたのことを言うことき
かない人間で、失敗すれば自業自得だなどと、いまだに思っているとしたら、少なくとも人に
教えるという行為をする資格はありません。
 教師は生徒にアドヴァイスをします。経験上、その教師が少なくともその生徒にとって最
も良いと思われることを示唆します。しかし、どうするかは生徒本人が決め、教師はその生
徒が決めたことを尊重すべきことです。生徒の立場としては、アドヴァイスを受け止め、考え
てみるならば、それでいいんだと思います。生徒の進路の問題などもまさにそうなのです。
生徒は自ら決め、その決定の自己責任を持つ。そうあるべきです。
 教師は、生徒の決定が自らアドヴァイスした内容とちがっても、それを尊重すべきことな
のです。教師にはそれなりに今までの経験などから、根拠があるアドヴァイスをしたつもり
でしょうが、案外ちがっていると思った生徒の判断が正しいこともあるものです。
 少なくともよい教師は、物事を決めつけたり、まして自分の考えを押しつけることなど、し
はしません。


 もう一つ、その先生、はっきり言ってトランペットことなど知らない人です。トランペットの
専門家かもしれませんが、やはり何も知らない人です。

 TLをご覧になってわかると思いますが、下の方にロータリーTrpの話題が出ています。
ロータリー啓蒙委員会のメンバー(私もその一人)が中心なんですが、メンバーに言わせ
れば、
 「バック?何それ。クラシックに関する限り、バックとかの縦楽器、アンドロメダ星雲の彼
方のわけわかんない話じゃない?少なくとも、関心ないね。」
ってな意見の方が多いんじゃないでしょうか?つまり、全く別次元のラッパの話をしている
奏者も数々いるわけです。

 まあ、極論してる部分もありますが、縦ラッパに関しても、バック、ヤマハの他に多くのブ
ランドがあり、それぞれに特徴があって良い楽器ですよ、多くが。ジャズの世界では、バッ
クもありましょうが、ホルトンやカリキオがより幅を利かせているんじゃないですか?
 モネなどのとんだ楽器のグループもありますし、私はシルキーこそが芸術的トランペットだ
と思います。
 私はバックユーザー(といっても、今はほぼすべてロータリーで吹きます。メインはヤマハ
です。)で、ヤマハユーザーでもあります。ゼノは持ってませんが、何度か吹いた経験で
は、以下のようなことが言えます。

 ヤマハはメカ的や機能的には、バックより優れており、音程などもとりやすい。しかし、
音色は太くて良いものの、響きがバックより少なく、音が立ちにくい。楽器のとしての色、
個性は比較的ない。ただ、変化がつけやすい。その分、奏者の色が出やすく、上級者や
使いこなせるようになった人には、奥が深く、良い楽器といえる。楽器としては響きが少
ないので、響きを作れる奏者や、さっきも言ったように、より上級者だと、個性が作りや
すい楽器だといえます。

 バックは、サンデーペッターさんがおっしゃるように、ばらつきがあったり、作りがアメリ
カンな部分があり、扱いはヤマハより熟練を要することがあります。ただ、響きの面では、
誰でも
  「バックの音」
が作りやすいという面があります。しかし、気をつけたいのは、音があれやすい面もあり、
力まかせにしていいというものでもありません。より丁寧に吹くという姿勢が必要ではな
いでしょうか。

 以上は、ヤマハゼノとバックの比較しての、あくまで現時点での私の印象です。またい
つか変わるかもしれませんし、別意見の方はもちろんあるでしょう。

 結論としては、ヤマハカスタムはバックと同等以上の楽器であり、そのような楽器は
他にもたくさんあるということです。最後はそうした特徴を踏まえ、また、音楽のジャン
ルなどからくる、音楽的要求を踏まえ、ユーザーが好みで決めることでしょう。


 あなたの先生をくそみそに言って申し訳ありませんが、少なくとも先生と呼ばれる方
であれば、私が申し上げたような形でアドヴァイスするのが妥当ではないかと思いま
す。先生に、私の意見を申し上げたら、いかがですか?私、その先生といくらでも直
接に意見交換も致しますが。


 最後に、あなたが、オケプレイヤー(プロという意味でなく)を目指すなら、ロータ
リー(=横ラッパ)はいかがでしょう?値が張りますが、横ラッパの世界にはまれば、
全く違う世界が見えてきますよ。ね、啓蒙委員会のみなさん!



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