音色や音楽表現のイメージについて  #8270
投稿者:  ロータリーTrp1号 (2000/08/17 10:21)

 音色のコントロ−ルの仕方について、私なりの方法ならありますので、まあ、話半分で聞いて下さい。
 最初に、音色や音楽表現のイメージについてお話しします。
 
 まず、はじめに、音色は色々出せるべきで、それは当然、音楽的要求に従い、
指揮者、それ以上に奏者自身が決めていくことが必要です。音色は音楽的表現
の一つであり、四分音符ひとつの吹き方さえ様々であり、同じスタッカートなどの
記号(アーティキレーション)がついていても、同じ強弱(デュナーミク)でも、奏者
や楽団によって吹き方がまちまちです。かたい、柔らかいも、吹き方、特にレガー
トのかけ方や音と音のつながり方などでもちがいますから、音色そのものの変化
だけでなく、音楽表現全般について、色々勉強すべきでしょう。どう勉強するかで
すが、やはり、いい演奏を聴くことでしょうね。CD等でもよし、出来れば生が一番!
きっとその中で、トランペットの音色や、音楽表現について、これすごいとか、いい
なあ、是非まねてみたい。と思うことが出てくるでしょう。そんな体験をとおして、音色
の変化とはどんなものか、音楽表現とはどんなものかを、あなたなりにイメージする
ことが大切です。

 このイメージってやつが出来ていると、誰に教わるでもなく、ああでもない、こうで
もないって工夫して、いつの間にか、ある程度のことが出来るようになり、そうなれ
ば、ますます楽しくなり、どんどん自分でいろいろできるようにもなります。また、その
段階では、人のアドヴァイスやプロや上級者のお話が感覚的のよくわかるようになります。

 あなたのお友達は、そのイメージが出来ているんですね。ですから、おそらくそれ
なりの音色のコントロールを含めた音楽表現ができるのでしょうし、あなたにもそんな
アドヴァイスが出来るわけですね。

 問題は、そのお友達が言った、かたい音、柔らかい音のイメージがあなたの中に出
来ているかということです。もし具体的イメージがなければ、練習方法を聞いても役に
立たないでしょう。イメージがあればよいのですが、その確証がないのであれば、ま
ず、そのお友達にかたい音、柔らかい音などを出してもらいましょう。それでだんだんイ
メージ出来るんじゃないでしょうか。それと、そのレヴェルより先は、音楽が、トランペット
がどうしようもなく好きでないとなかなか出来ないことです。大いに「オタク」になって、
先にも言いましたが、いろいろな演奏を聴き、これだ、というものをあなたなりに見つ
けて下さい。これは少し時間がかかりますが、好きになればなんてことはないですよね。

 具体的な音色のコントロールについては、それからでしょうかね。

p.s. クラシックでトランペットの音色という意味でいい曲となると、マーラーの交響曲1番
   をあげておきます。演奏者は、まあ、一流オケならどこでも良いでしょうが、
オーケストラで言うと、ベルリンフィル、ウイーンフィル、シカゴ交響楽団、ニューヨーク
  フィル、アムステルダムカンセルトへボウ(ロイヤルコンセルトヘボウ)、ボストン交響楽団など。
 
 特に、ベルリンフィルや、ウイーンフィルなど、ロータリー式のトランペットを使う楽団
 のトランペットのpのソロ、まるで木管楽器みたいですよ。それでいて、fでは、歯切れ
良く、豪快に鳴ります。 

 一度聴いてみる良いと思います。



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