re:トランペットをよくしってるかた教えて下さい、このこと  #8545
投稿者:  tky (2000/09/18 11:18)

練習する人の意識によって、各練習がどういう意味を持つかが
全く変わってきますよね。
と言う事は、Tpを愛する少女さんのように、何のための練習かを
意識する事は、非常に大切な事だと思います。
逆に、これを意識せずに練習する事は、単に「慣れる」だけで、
うまくなってるのか癖を付けてるのかは、運次第、
風まかせってな事になります。

で、各練習の意味について。

−ノーアタック
これは、大きく分けて二つの意味があると思います。

@閉じたアパチュアで、息を通しながらウォームアップする為。
pp〜pくらいで、ノーアタックで練習を始める事により、アパチュアを
開かずに、息の流れで振動をつくります。いきなり吹き始めに、アタックあり、
fな音で出だすと、どうしてもアパチュアが開きます。そうなると戻すのが
大変。

Aタンギングが、「舌付き」ではなく、「息のリリース」であることを
確認する為。
「HAAA - TAHHH - HAAA - TAHHH 」と、タンギング、ノータンギングを
交互に練習して見てください。アタックは「舌付き」の勢いで音をつくる
のではなく、息を放してやるのだというイメージで行う事で、自然なアタック
が身につきます。ノーアタックでも音が出る状態で、アタックを付ける練習
をするという事です。

- リップスラー
・舌の動きと、息のスピードのタイミングを合わせる練習
リップスラーは、唇を使って音程を変えるわけでは在りませんよね。
舌の位置(シラブル)と、息のスピード、音程を歌う事によって音程を変えます。
だから、舌が如何に柔軟に正確な位置で動くか、息のスピード(支えの強さ)
と舌の動きをどうタイミングよく行うか、音程と発音を歌う事により、喉、
息を支える筋肉群、舌の状態を各音程に適した状態に、タイミングよく
移り変わる為の練習になります。タイミングと各器官の使い方のイメージを
憶えていく事が大事です。
(でも、唇で音を変える人には、唇をバテさせて、癖をつける練習にしか
なりません。)

- インターバル
これも、リップスラーで説明した目的と、ほぼ同じです。跳躍させる事で、
より明確に、舌の位置や息の支えの変化やタイミングを意識する事が
できます。
音程が上がる時より、降りる時に注意をはらう必要が在ります。
音程が上がる時は、誰でもブレスの支えを増す事に注意を払いますが、
降りる時にも、息を切らずに吹き、支えながら降りる事が大事です。
曲中でも、この練習が出来ているといないとで、表現に大きな差が
現れます。

以上、参考になりましたでしょうか?