左手汚れの原因  #8888
投稿者:  BABY (2000/10/10 07:59)

 ワタクシの経験だと次の理由が考えられます。

(バルブのキャップが緩んでいる)
 下部のキャップをシッカリと締めていないと隙間からオイルがにじみ出て来て左手を汚します。対策はキャップを取り外してケーシング、キャップ双方の汚れを布などでぬぐって、ネジ部に少量のスライドグリスを塗布してからキャップをしっかり締め付けます。

(3番抜き差し管すりあわせの摩耗)
 3番スライドが緩くなってきた時に、スライドグリスが足りないと管内部のオイルがにじみ出て来て左手を汚します。この対策も上記と同じで一度スライドをはずして汚れをぬぐってから、適度のスライドグリスを塗布して組み付けます。”適度の”というのが難しいところで多すぎるとスライドの動きが重くなり、少なすぎるとオイルがにじみ出やすくなります。楽器のコンディションに合わせて色々と試してみて加減するわけです。

(まれにスライドの使用方法に問題)
 1番も3番もバルブを押していない時にはスライドは伸ばさずに使うものですが、癖で3番スライドを出しっぱなしにしている人を学生時代に見た事があります。これだとスライド擦りあわせ部分に手が触れる事があるので汚れてしまうかもしれません。

◆ピストンが摩耗してきた時に現れる症状として、バルブオイルの効きがすぐに切れてしまう、というものがあります。そんな時には少し粘度が強いオイルに変えてみます。ヘットマンのオイルには3種類あって加減ができるようになっています。またメーカーによっても粘度に違いがあるようで、サラサラしているものからヌルヌルしたものまであります。
◆もっと摩耗してくると息漏れが発生するようになるわけですが、ワタクシは経験がありません。スライドを引抜いておいて、パイプを指でふさぎ息を吹き込んだ時にジュルジュルという音がしてピストンとケーシングの隙間から息が漏れてしまうという症状です。ワタクシの楽器では学生時代から持っているBACHが既に20年以上使っている事になりますが、まだここまでの症状は出ていません。バルブケーシング外部の銀メッキがはがれて真鍮がむき出しになり握っている左手が緑色になってしまいますが。

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