re:ペダルどこまで吹けますか?  #8897
投稿者:  tky (2000/10/10 11:47)

ペダルを練習しはじめる時に最も重要な事は、
「音が出ているか否かを気にしない」と言う事につきます。
まず、ペダルの音を「出そう」としてとりかかると、
通常音域とは違ったアンブシュア、アパチュア、ブレスコントロールの
やり方で出さざるを得ません。
頭の中で音程を歌い、閉じたアパチュアでセットし、
唇のコーナーをキープして、
息の流れに注意を払いながら、「吹く」。

でも、この「音の有無を気にしない」ってのが難しいんですよね。最初は。
慣れてくると、通常音域と全く同じアンブシャー、アパチュアで、
割ときちんとした響きの音が出るようになります。

私は、種々のタンギングやアーティキレーションの練習も、
ダブルペダル音域まで行います。
通常音域より、息の流れがきちんとしていないとうまく行かないので、
息のフローのチェックができるからです。

ペダルの目的として、唇の柔軟性を第一に挙げる方が多いですが、
やり方が間違っていると、この効果しか得られません。
でも、正しいやり方で行えば、ブレスコントロールの上達、
音感の上達、本人に適したアンブッシャを自然に作って行く事等が可能です。

某ペダルを多用する教則本のクリニシャンにペダルを習った時には
目から鱗でした。
それまでの、無理に音を作っていた我流のペダルは、
「百害あって一利無し」だったと痛感。
そういう所が、賛否両論別れる大きな原因になっているんでしょうね。
結局、やり方次第と言う事になると思いますけど。
正しい吹き方をマスターした人にとっては、
何かと便利なツールです。