re:マウスピースとフレージング練習  #8900
投稿者:  tky (2000/10/10 16:13)

マウスピースで音色を使い分けるのが良いか、
奏法で使い分けるのが良いかって事ですね。

曲調によって、マウスピースを使い分けるのは当然アリでしょう。
同じ人が吹いても、マウスピース、楽器によって音の特徴は出ますね。
それをうまく使い分けていくのは、音楽的にとても有効な事ですよね。

ただ、例えば一般的なマウスピースを使っていて、
甘い音がどうしても出ない人が、Vカップや大き目のマウスピース
にしたからといって、満足の行くような改善は期待出来ないでしょう。
やっぱり、そのマウスピースや楽器なりのきちんとした響きの音が
正しく出せるというのが前提になります。

かといって、当たり前の「トランペットの音」を出す事というのは、
そう簡単なものでは無いのも事実。
BABYさんの、プロプレーヤーの留学のお話からもわかるとおり、
どのレベルになっても、「これでよし」とはなかなかならないでしょうしね。

それを踏まえた上で、自分の好みと相談して、マウスピースを
決めるのが良いんじゃないでしょうか。

マウスピースや楽器は、いろいろな表情や特色を見せてくれますが、
奏法を無視してまで音色の根本的な解決はしてくれないでしょう。
(ここでのお話は、その人の身体的特質とマウスピースの相性の善し悪しは
抜きにしたお話です。その人に「合う」マウスピースを使う事は、
それはそれで重要な事だと思います。)

逆に、奏法に上達していけば、そのマウスピースの特徴の良い面を引き出し、
悪い(といわれる)面を感じさせなくする事が出来るようになるでしょう。