re:ffについて・・・  #9275
投稿者:  Hiro (2000/10/24 16:41)

オーボエ奏者は息があまるので、ブレスでははいて古い息を出してから、新しい息を出します。古い息が残っていると酸素分が欠乏した空気が肺の底に溜まっていますので体によくありません。

吸う空気量を増す訓練でいいのがあります。声楽家が使っている方法です。
足をおおきく開いて中腰になります。所謂スカットの形です。手はお腹にあてます。何故こうするかというと、立った状態では足が骨盤とその上にあるお腹をサポートしているため、お腹の感じが分からないからです。この状態でゆっくり一定の
速度で口から吸います。急激にではなく。ゆっくりの方が腹筋のコントロールの習得にいいからです。この時にどう吸うかというとメンデスが言うようにダウン、アップ、アップという感じ。お腹に息を入れて、だんだん肺の上部に息をためていく
感じです。最後の段階では胸郭を広げ、チェストアップという感じを持ちます。
吸ってから今度息をはきます。口からです。吸う行為から吐く動作に途切れがないように。一定のスピードで吐きます。体から全ての空気を出すつもりで吐きます。
この時、何秒かかるか計っておきます。最初、10秒しかかけなかったものが、
1ケ月もやっていると、30秒、40秒になんかすぐなります。
なお、横隔膜というのは随意筋ではありません。しかもその動きはオン・オフ動作
です。上に乗っかっているもの(チェスト・ケージ)の抵抗がある値になったら
ピョコンと上がるだけです。逆に吸って行くとあるところでピョコンと下がります。横隔膜が下がるとお腹の肉は上しか行くところがないため、あたかも
お腹が膨れた状態になりますが、腹に空気が入っている訳ではありません。

この訓練を続けると素早く息を取ることもできるし、胸郭を広げるコツも分かるし、如何に経済的に息を使うかも分かってきます。
また自然呼吸のコツも分かります。お勧めです。私もやってます。