re:open aperture  #9314
投稿者:  tky (2000/10/25 17:22)

それですね、私も悩みました。
アパチュアは開くか閉じるか。。。

で、開く派、閉じる派、真っ向から矛盾してる気がするんですが、
実は矛盾しないのではと最近思っております。

まず、「閉じる」と言う人の、論点の趣旨は、
中、低音を出す時、唇の間を開けてマウスピースをセットすると、
簡単に音量が出る。でも、響きとしては不自然できたないし、
高音に行くに連れて音も出せなくなるので、唇は、リラックスして
閉じましょう。」と言う事だと思うんですよ。
この「唇を開いた状態でマウスピースをセットする」と、
横に広い範囲にアパチュアができて、息のスピードや流れ、
唇の振動にとって非常に効率が悪い状態になってます。
マウスピースを当てる事と、息が通る事によって、
必要なアパチュアが作られるので最初から開けてセットしてはいけない
と言う事であって、「アパチュアを閉じて演奏する」
という意味ではないはず。

で、「アパチュアを開く派」の論点としては、
「高音を出す時も、唇で息の通り道を塞いでしまってはいけない。
唇が振動するといっても、開いたり閉じたりしてるわけではなく、
息が通ってる間は開きっぱなしになっているのだ。
吹き始める時に、丸く穴をあけるように、アパチュアを作るべきだ」
というものだと思います。

で、上の二つの意見で、矛盾しないところは、
@横に広くアパチュアを開けてはいけない
(普通に唇を上下に間隔を取ると、この状態になる)
Aマウスピースを当てる前にアパチュアを開けるわけではない
B息が通っている時は、アパチュアは開いているものだ

と言う事になると思います。

言葉では「開く」と「閉じる」は真っ向対立しそうですが、
吹奏時に最適なアパチュアが形成される為の、
違った角度からの見方、方法と言う事で、
本質は矛盾しないんでしょうね、きっと。

言葉を単純に解釈して取り入れる事の怖さを
痛感しますね。

ただ、余談ですが、私はアンブシュアやアパチュアについて
考えすぎると、どうも調子が悪くなってくるようです。
息のコントロールに注がれるべき神経が、
疎かになるんでしょうね、無意識に。

息が全ての大前提で、息のコントロールが出来なければ
あれこれ悩んで作り上げても砂上の楼閣、
息のコントロールが出来れば、個人差をもカバーして
最適なアンブシュアやアパチュアをゆっくりつくって
いってくれると思うので、考えすぎないのが一番かも。